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1目ゴム編みの輪編みの作り目

このハンドメイドについて

棒針編みで輪編みをする際は普通、作り目を3本の棒針に分けて輪にしますよね。 しかし作り目が一目ゴム編みの場合、輪編みにすると目がねじれてしまうのが悩みの種です。私の場合、棒針の継ぎ目の部分でねじれてしまい、ほどけたり編み損ねたりして作り目しなおすこともありました。 そんなとき、たまたま袋編みの技法を知って「同じ要領で輪編みすればいいんじゃないか!」と実行した結果、これが意外と上手くいったので、その方法を紹介してみたいと思います。

材料

  • ゴム編み部分の材料の毛糸
    (任意)

道具

  • ゴム編み用の太さの棒針×2
  • ↑より2号ほど細い棒針×2

作り方

1

ゴム編み用の太さの棒針を2本用意します。ゴム編みは目がゆるみがちなので、標準より1~2号細い棒針を使います。 今回の例では、棒針8号が標準なので、6号の棒針を2本用意します。

2

ゴム編み用の棒針で、必要な目数だけ「ゴム編みの作り目」をします。 今回の例では、棒針6号で100目作っています。

3

作り目を棒針2本に半分ずつ取り分け輪にします(まだ編みません)。 通常は棒針3本に取り分けて輪編みを作りますが、それを棒針2本に減らす感じで。

4

袋編み用の太さの棒針を1本用意します。袋編みは目がゆるいので、標準より2号ほど細い棒針を使います。 今回の例では、棒針6号の目の硬さが「標準」なので、棒針4号を1本用意します。

5

作り目の分け目から交互に、目を袋編み用の棒針へ移します。目を移し終えたら裏返します。 今回の例では、50・51・49・52……2・99・1・100の順に、棒針4号へ目を移します。

6

目を移し終えたところです。これで袋編みの準備が整いました。

7

袋編み用の棒針の2本目を用意します。

8

袋編み用の棒針を使い、1目ゴム編みと浮き目(手前側に糸を置いたすべり目)を交互に編みます。 作り目の前半側の目がゴム編みに、後半側の目が浮き目になります。編み終えたら裏返します。

9

今回の例では、1~50目は偶数目、51~100目は奇数目です。 そのため、編み方は浮き目・表目・浮き目・裏目……となります。

10

裏面側は、表面側の「続き」を編みます。つまり、作り目の後半側の目を1目ゴム編み(の表面側からの続き)で、前半側の目を浮き目で編みます。 この1往復が、輪編み1周分になります。

11

今回の例では、裏面側から見ると1~50目は奇数目、51~100目は偶数目です。 50目は裏目なので、51目は表目になり、浮き目・表目・浮き目・裏目……と編みます。

12

もし作り目が98目の場合、前半が1~49目、後半が50~98目です。 このとき49目は表目、50目は裏目なので、浮き目・裏目・浮き目・表目……と編みます。

13

1往復編んだだけでは目がねじれやすいので、8~12の編み方(袋編み)で2~3往復ほど編むと良いでしょう。

14

平編みの方が得意な方は、このまま袋編みで編むと良いでしょう。

15

輪編みの方が得意な方は、ある程度の段数で目を輪編み用の棒針2本に分けます。 その後、棒針3本に分け直し、輪編みの形にして編み続けると良いでしょう。

このハンドメイド作品を作るときのコツ

編みなれていないと、袋編みそのものを編み間違えてしまうと思います。 編みながらときどき、きちんと編み目が割れる(袋になっている)か確認するようにすると良いでしょう。