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話題映画の絵本を描いた、マクティコさんのカラフルなヌイグルミたち

2007年12月09日18時01分
イラストレーターとして活動しながら、ヌイグルミの製作もはじめ、常に楽しみながら作っているというマクティコさん。彼が作るヌイグルミたちは、独特の色彩と、個性豊かな表情が愛らしく、どことなくマクティコさんご本人に似ているところも愛嬌たっぷり。マクティコさんを訪ね、ヌイグルミを作りはじめたきっかけや、好きな素材、手作りすることの楽しさなど、たっぷりと伺いました。

マクティコさん/mactico

イラストレーター
手描きやCGを使って親しみのあるキャラクターなどを描き、最近はヌイグルミの製作も手がけている。9月13日に公開した映画『パコと魔法の絵本』の関連書籍で、マクティコさんがイラストを手がけた絵本『いつもわがままガマおうじ』は、発売されたばかり。
ウェブサイト:http://www.mactico.com/

編むのも縫うのもパズルを解くような面白さがある


これまで作ったヌイグルミたちがずらり! カラフルでとってもカワイイ
―マクティコさんが、手作りをはじめたきっかけは?

もともと手芸に興味はなかったんですよね。好き嫌いではなく、創作方法の選択肢に全く入ってなかった。あと、手芸というと、いわゆる“エレガント”なイメージがあって、自分が目指すものとは別世界という印象を抱いていました。

でも2年前、手芸歴の長い友人にたまたま見せてもらった編み物の本に「ゴワゴワして渋い色」のニット帽やセーターが載っていて、「編み物ってこういうものもできるんだ!!」とビックリしたんです。そのくらい編み物についての知識が皆無だったんですが、その友人に「編み物してみようかな?」と何気なくつぶやいたら「やってみれば?」と即答されて、その気になって、本の通り編んでみたら、とても面白くて……。

―では、ヌイグルミをよく作るようになったのは?

編み物をはじめてからというもの、宝の山を見つけたような気分で、延々と取り憑かれたようにかぎ針や編み棒でいろんなものを編みまくっていたのですが、そんななか、アミグルミを作ってみたら、それがまたとても楽しくて……。「自分の作品を立体化したい」といろいろ編むうちに、「布の方が早く作れるじゃないか」と、同時に手縫いでヌイグルミも作りはじめました。そのうち、手縫いから、友人にもらった中古の電動ミシンにとってかわり、今ではほとんどミシンで作っています。ミシンは使い慣れると本当に面白い道具ですね。


(左)マクティコさん愛用のミシンとピンセット。小型で先端が丸いピンセットは縫製などに重宝しているのだとか
(右)初めて作ったヌイグルミ、「plush splash」の写真を使った暑中見舞

―初めて作ったヌイグルミは、どんなものだったんですか?

それまでは編みと縫いをプラスしたものを「アミヌイーズ」と名付けて、試行錯誤しながら作っていたのですが、縫いをメインにした初めてのヌイグルミと呼べるものは、「plush splash」です。ゴムマットのような生地を手縫いしたので針が通りにくくて大変でしたが、完成した時は嬉しくて、新宿公園を背景にして暑中見舞いを作ったほどです。

―それでは、これまでに作ったヌイグルミはどれくらいあるのでしょうか? やはり最初の頃と比べると上達しているな、と感じますか?

仕事で作った数体、友人に上げたものを含めると30体くらいでしょうか。上達度は正直「一歩進んで0.75歩後退」って感じです。でも、100体以上作って初めて本当に自分らしいものが作れる気がするので、ちょっとだけ遠いですが、頑張って作り続けますよ。


ヌイグルミ以外にも、手作りをしているマクティコさん。
このエコバッグは、友人へのプレゼントとして、色とサイズのリクエストを聞いて丈夫なものを作ったのだとか

―イラストレーターとしてのふだんのお仕事と、立体的なものを作ることにおいて大きな違いはなにかありますか?

編むのも縫うのもパズルを解くような面白さがあって、手描きやCGといった二次元で表現する手法とは違った興奮がありますね。あと、仕事でのクライアントに対しても、同じキャラクターを手描きやCGの平面図でお見せするのと、それを立体にしたものをお見せするのとでは反応が全く違うので、とても新鮮で興味深いです。だからといって「立体の方が良い」と一概にはいえなくて、表現したいモチーフや仕事の媒体によって使い分けています。

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絵本  , ぬいぐるみ  , いつもわがままガマおうじ  , キャラクター  , 田辺香  , マクティコ  ,

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