アトリエ作家がつくる、映画『マルタのやさしい刺繍』の世界
2007年10月31日02時01分アトリエ作家さんがイメージした、『マルタのやさしい刺繍』作品はこちらから >>
80歳のマルタが教えてくれる、「幸せへの扉」を開く勇気
そんなマルタを心配する、友人のリージ、フリーダ、ハンニ。なんとかマルタを励まそうとする彼女たちは、マルタが若い頃、縫製が得意だったということを知り、村の合唱団の旗の修繕を依頼する。戸惑いながらもそれを引き受け、材料を買いに首都ベルンの生地屋さんに出かけたマルタ。彼女は、そこで美しいレース素材を見ているうちに、昔の夢を思い出す。その夢とは、パリのシャンゼリゼ通りにランジェリー・ショップを開き、自分でデザインし刺繍した下着を販売することだった――。
今からでも遅くはない! 昔の夢にふたたびチャレンジすることを決意し、生きる喜びを見出したマルタの目は輝いていた。夫とともに経営していた雑貨店を改装し、リージと一緒にランジェリー・ショップの開店準備を進める。だが、保守的な村の人々は、ランジェリー・ショップと聞くやいなや大騒ぎ。いかがわしいお店と決めつけ、マルタを阻止しようと躍起になる。
みんなから反対され、冷遇されても夢をあきらめないマルタとリージ。そんな二人の姿を見て、フリーダとハンニも新しい一歩を踏み出す決心をする。フリーダは老人ホームでコンピューター教室に通い始め、ハンニは夫を病院へ送迎するため車の免許を取ることに。そうしてマルタたちの挑戦は、村の人々の心を少しずつ変えていくが……。
スイス・エメンタール地方ののんびりとした空気を背景に、80歳のマルタが教えてくれること。それは、たとえ何歳になっても、変化を恐れずに夢をあきらめない姿勢は、新しい幸せへの扉になるということだ。映画を観終わったあとにはきっと、やさしくて幸せな気持ちが訪れ、そして年齢を重ねることが少し楽しみになるかもしれない。
色とりどりの花、レースや刺繍の施された民族衣装など、カワイイ要素もたっぷりで、眺めているだけでも明るく楽しい気分になれる作品。ぜひ、映画館でチェックしてみてほしい。
『マルタのやさしい刺繍』
2008年10月18日、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
(c)2006 Buena Vista International (Switzerland)
配給:アルシネテラン
http://www.alcine-terran.com/maruta/
次のページでは、3組のアトリエ作家さんが『マルタのやさしい刺繍』をイメージして作った作品&レシピをご紹介!
-
mamaririco
,
Sunday
,
molleetmuguet
,
映画
,
マルタのやさしい刺繍
,
スイス
,
刺繍
,