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渡り鳥が運ぶ、ゆかムーン・吉野友加さんの丁寧なものづくり

2009年10月31日14時01分
ハープで美しい音楽を奏でる、「tico moon(ティコムーン)」の吉野友加さん。実は毎年手づくりマーケット「もみじ市」に参加し、即完売するほどの人気の布小物作家「ゆかムーン」としても活動しています。すべて手縫いで作られた鳥のストラップやブローチなど、その精巧で丁寧な作品からは、音楽と同様に、ものづくりに対する思いがじわりと伝わってきます。そんな吉野さんに手づくりについてお話を伺いました。

ゆかムーン 吉野友加さん/Yuka Yoshino

ハープ奏者。11歳よりグランドハープを始め、2000年よりアイリッシュハープでの演奏活動を始める。2001年に、ギター奏者の影山敏彦さんとデュオユニット「tico moon」を結成。tico moon以外にも、レコーディングやライブ等でさまざまなミュージシャンと共演。映画『電信柱エレミの恋』では音楽も担当する。布小物作家「ゆかムーン」としては、毎年もみじ市に参加。作品は手紙舎で鳥のストラップとしおりを購入可能。書籍『東京カレー旅行』では、カレー好きとして執筆も担当している。
tico moon ホームページ:http://www.ticomoon.jp
ゆか日記:http://ticomoon.exblog.jp/

記念ライブでは、手づくりのものをプレゼント


渡り鳥のストラップ。足元につけた本は製本され、開くこともできる。
―吉野さんは、いつから手づくりをされているのですか?

小さい頃から手づくりが大好きで、何か気に入ったものがあると、まず分解してどうなっているのか調べたりしていました。ノートも糸を取って剥がして、仕組みを知ってから自分で綴じ直して再びノートを作ったり、そういうことが楽しくて。ゆかムーンとしての活動は、もみじ市の前に開催されていた花市が最初です。フェルトや毛糸で、花のブローチと携帯ストラップなどを作りました。

―音楽家の吉野さんの作ったものを買えるのは、ファンにとって嬉しいですね。

毎年行っているtico moonの結成記念ライブでは、聴きに来てくださった皆さんに、いつも手づくりのものをプレゼントしています。毎回15名ほどの限定ライブにしているので、作るのはお店の方に渡すのも含めて30個くらい。毎年違うものを作っています。今年はコースターと米粉のクッキーを焼いて、一緒にプレゼントしました。

―音楽との両立はお忙しいと思うのですが、手づくりはどんなときにされるのですか?

時間を見つけてちょこちょこ作ることが多いですね。1日空いている日があると、その日のために布を準備して、丸1日使って洋服を作ったり。ライブで着る服も、曲のイメージに色を合わせて自分で作ることが多いです。ハープを弾くときにワンピースが楽なので、同じ型紙で何種類も作っていますね。

―洋服まで作られるとは! かなり本格的ですね。

洋服は型紙がないと作れないのですが、もみじ市で出会った方が“家庭科部”を主宰してくれて、1年に何度か新しい型紙をくださるんです。部員は5、6人。家庭科部の日は、朝からその方のアトリエに集まって、お昼は持ち寄って食べて、夜までミシンがけ。夜ごはんは調理実習みたいな感じで作り、1日かけて家庭科を楽しむんです(笑)。

―それは楽しそうですね。帰るときにはちゃんと完成しているのですか?

それは微妙なところです(笑)。でもだいたい形にはなりますね。みんなで作るとはかどるし、すごく面白い。日程が合わなくて行けないけど、どうしても作りたいときには、個人レッスンをお願いして、1人でアトリエに行くこともあります。去年の冬には、コートを教えてもらって作りました。


(左)昨年のもみじ市。カラフルな鳥たちが、鳥かごに入っているようなディスプレイ。
(右)プレゼントでもらったフランスの裁縫箱。ピンクッション、糸巻きなどは手づくり。細かいパーツは小瓶に入れて。

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