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「女の子でよかった!」を実感できる、よしいちひろさんのガーリーワールド

2010年12月02日17時01分
雑誌で見たイラストが「かわいいな」と思ったら、よしいちひろさんの描いたものだった……、なんてことがよくあります。女性誌などで活躍中のイラストレーターよしいちひろさんは、イラストから広がる雑貨やファッションアイテム製作でも注目の的! ガーリーでおしゃれなアイテムが生み出されるよしいさんワールドに迫ってみました。

よしいちひろさん/Chihiro yoshii

イラストレーター。
1979年兵庫県生まれ、東京都在住。神戸大学発達科学部人間行動表現学科造形表現論コース卒業後、2004年よりイラストを描きはじめ、2007年に本格的に活動をスタート。
現在、フェリシモ『Kraso』でコラボ商品を展開中。KAMIMORI KAORIさんのアクセサリーをテーマに共同制作したイメージブック『lesson』は、恵文社、トリトンカフェ、ON READING 、parco cityクリエイターズマンション、commune、 monster in my daydreamなどで取り扱いがある。著書『思いを伝える!かわいいイラストBOOK』(PIEBOOKS刊)も好評発売中。
ホームページ:http://www.atelier-tytto.net/

いつでも自分が「欲しい」と感じるものを作りたい


個展用に製作したクッション
―よしいさんはずいぶん前からイラストレーターとしてご活躍されているイメージがありますが……。

実は、まだそんなには活動していないんですよ。大学卒業後は神戸のパン屋さん「ブランジェリーコム・シノワ」で3年間、販売や経理補助をしていました。イラストは好きでちょこちょこ描いていて、ブーランジェリーに勤務しながらも、神戸・元町にある雑貨ショップ「チアコア」のフリースペースにて個展、企画展を2度ほど開催したりしていました。そのほか、大阪・中崎町のカフェ「リラン」や、神戸・北野のカフェ「トリトンカフェ」でも絵、音楽、歌、演奏すべてを自身で担当したスライドショー上映を開催しました。

―すごい! イラストだけではないのですね!

もともと、絵を描くのが好きで美術の勉強ができる学校に入ったのですが、大学時代はそれ以外にバンドを組んでいて10年ほど音楽を作ることにも熱中していました。もしバンドを組んでいなければ、エディトリアルなどのデザイナーを目指したかったのですが、両立は到底無理で……。卒業後、たまにイラストの個展などもしつつ、音楽もしつつ、神戸のブーランジェリーでアルバイトをしながらなんとなく過ごしていたという感じです。

―イラストをお仕事にされるようになったきっかけは何だったのでしょう?

2年目くらいに、わたしの個展のDMをたまたま雑貨レーベル「Loule」の甲斐みのりさんが見てくださったようなんです。それで、Louleのお仕事をいただいて……。それが初めてのイラストを描くお仕事でした。ブーランジェリーで働いたあと、お金を貯めるためにOLを始めたのですが、1年くらい経ったときに会社都合で退職することになりました。それをきっかけにあちこちの出版社さんやデザイナーさんに売り込みをしたところ、関西の出版社・・京阪神エルマガジン社さんからお仕事をいただけることになり、そこからイラストレーターとして仕事をさせていただくようになりました。

―よしいさんのイラストはとっても女の子らしいイメージですね。

私自身、お洒落や買い物が大好きで、女の子でよかった! と感じるのですが、そんな思いをイラストで表現するようにしています。また学生時代に神戸の街に入り浸り、雑貨、とくに渡来のものや古いものを多く見て触れていたので、そういうところが現在の作るものにも影響している気がします。でももともとが本当に物欲のかたまり、というか、そういう欲求がかなり強い人間なので……。そういうときに欲しいものを絵に描くことで昇華している部分もあるかもしれませんね(笑)。


2009年に開催した、かみおりかおりよしいちひろ展「レッスン」。

―現在はどのような活動をされていますか?

イラストの仕事を始めたときは雑誌、とくに女性向けの媒体が中心でしたが……。

―作品は雑誌以外でも見ることができますよね!

はい。イラストレーションの提供は雑誌のほかに、広告、書籍などさまざまです。イラストが雑貨などのプロダクトになっているものも結構あるんですよ。

―イラストから派生して、立体の作品を作るようになったと伺いましたが、そのきっかけは何でしょう?

もともと平面にイラストを描くことよりも、おそらくプロダクトを作ることのほうが好きなんだと思います。個展でも、ポストカードだけよりも作りたいものは次から次へ浮かんできました。


(左)アトリエ。ここでイラストを描いている。 (右)アトリエの本棚。

―アイテムとしては、どんなものがありますか?

現在、通販メーカーのフェリシモさんとは、カード、包装紙、ふせん、フローティングペンなどの文具から、刺繍ワッペン、傘、などの雑貨、浴衣、ワンピース、Tシャツ、下着などの身にまとうものまで、あらゆる商品を一緒に作らせていただいています。そのほか、文具メーカーさん数社とお仕事をさせていただいています。

個人で作っているものは、2009年にアクセサリー作家のKAMIORI KAORIさんと一緒に発表したイメージブック『lesson』があります。これは写真、スタイリング、デザイン含めすべて自分たちで作ったインディペンデントな出版物です。あとは友達との気軽なイベント用に作った包装紙などがあります。

―イラスト同様、ガーリーなテイストのものが多いのでしょうか?

いつでも自分が「欲しい」と感じるものを作りたいと思っています。ただ、振り幅は持っていたいですね。昔から、かわいらしいけれどちょっとエッジが効いていて不思議さを感じられるものが好きなので、そういうものを作っていたいです。

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