エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.32
2010年12月05日19時01分今回は 「ecru-diary」のyokkoさん、 「青い空 白い雲 やさしい風…」のnonbiri-nikonikoさん、 「ile」の清水きみえさん の3名の作家さんにご登場いただきます。
♯1 アンティークな香り漂う手刺しゅうが、優雅で繊細な女性らしさを演出!――「ecru-diary」のyokkoさん
ひと針ひと針ていねいに施した刺しゅう入りバッグや布小物がやさしさを伝える、yokkoさんの登場です!
東京都在住。結婚・出産を機に子ども服を作るように。子どもの成長とともに時間にゆとりができ、幼少の頃から好きだった刺しゅうを再開。2010年には、刺しゅうステッチ技能資格を取得。現在は委託販売、イベント参加、自宅にて“刺しゅうcafe”を開催(不定期)。HP「fait a la main-ecru-」も運営。
「ecru-diary」
リビングの一角にある大切なガラス棚。仕上がった作品は雑
貨と一緒に、ここにディスプレイ。
――手作りをはじめたきっかけは?
子どもの頃は母の手作りの洋服を着ていました。母の影響でその頃から、パッチワークや編み物、刺しゅう、ホワイトキルトなど、いろいろな手作りをした覚えがあります。
結婚出産後、初めて作った子ども服は、主人のシャツをリメイクして作った長男のオーバーパンツ。お義母さんに褒めてもらったことがうれしくて、続けていくきっかけになったと思います。
その後も双子の娘たちの洋服作りをしたり、子どもたちが寝ている間に部屋の中をリフォームしたり(笑)。その時にできる範囲でいろいろな手作りをしていました。
今思うとずーっと手作りをしていた母の姿を見ていたから、自然と私自身もそうなったのかな?と思っています。
――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?
刺しゅうを施したバックや小物作りでしょうか。子どもの頃はクロスステッチが大好きでお小遣いで本を買っては、自分で色を考え、アレンジをしながら刺していました。
子育てで忙しい時期は刺しゅうから遠ざかっていましたが、少し時間に余裕ができたころ、レッドワークを施したアンティークの大きなタペストリーと出会い、「こういうのが作りたい!」という一心で自己流ですが、ドア1枚分の大きさはあるレッドワークとホワイトキルトを施したタペストリーを作りました。それが刺しゅうを再開したきっかけです。
初めて買った刺しゅうの本は今でも私の手元に残してあるんです。
それから刺しゅうを施したアンティークリネンに魅了されて、モノグラム刺しゅうやドロンワークなどを独学で練習をしていました。糸と仲良くなれると、光沢を出しながらきれいなラインが描けるようになってきます。その光沢を出せるようになると、時間が経つのを忘れてしまうぐらい没頭してしまいます。
(左)アトリエにある引き出しの一部。大切な刺しゅう糸やレースはひと目でわかるように。 (中)コンパクトミラー。紅茶で染めたリネンをベースにアンティークな雰囲気に。 (右)アンティークレースと刺しゅうを施したカゴバッグ。シンプルだけど女性らしく仕上げた作品。 |
大きなモノグラム刺しゅうが主役のスケジュール帳カバー。
ひとつしかないオリジナルの作品になること。そして、自分らしさを表現できて、普段の生活に溶け込めることですね。
特に刺しゅうは使用する布や糸で雰囲気を変えることができます。「糸」といういたってシンプルな素材で、いろいろな表現をできる刺しゅうは勉強すればするほど奥深いものです。
自分らしい作品作りのポイントは、シンプルだけどどことなくやさしい雰囲気でしょうか。刺しゅうの存在を強調しすぎず、引き立てるようなシンプルなデザイン。そこにアンティークレースやパーツでやさしさをプラスする…、といった作品作りが今は好きです。
――他の分野で挑戦してみたいものは?
未熟ではありますが、写真とDIYが大好きなので自分が想像した写真やインテリアが作れるようになれたらいいですね。
いろいろな方向にアンテナを張っていきたいと思っています。
――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。
アンティークのすばらしい手刺しゅうを見るたびに、「いつか自分も刺せるようになれたらいいな…」と日々勉強中なので、今は技術を向上させること…でしょうか。
現在、自宅で行っている刺しゅうcafeもまだ手探りの状態なので、刺しゅうの楽しさを共有できるように準備を進めているところです。
続いて、ほっこりと心癒されるはりがね細工を楽しむnonbiri-nikonikoさんの登場です!