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色と素材を自由に組み合わせる「さをり織り」の魅力―もりあきこさん

2008年11月01日05時01分

ワークショップで手織りの楽しさを伝えたい


糸の質感や色が変わると、ガラリと雰囲気が違ってくる。
―もりさんの作品は、わりと民族衣裳っぽいテイストですね(笑)。

そうですね(笑)。でも、糸や素材によりますよ。淡い色合いや単色にすると、ぜんぜん雰囲気が変わります。

―あ! ほんとですね。淡い色合いだとパーティにも着て行けそう。では、これから織ってみたいものはありますか?

自分の作品でいうと、昨年から「日記織り」というのを始めました。

―日記織り……そういう手法があるのですか?

私が考えたんですけど(笑)。日記を書くように、毎日少しずつ感覚的に織っています。今日は空が青いなあとか、寒くなってきたなあとか、そんな気分を織りためるイメージでしょうか。身に着けるものを作るときは、全体感や色のコーディネートを気にするので、あまり冒険できないんですよね。日記織りは予測がつかないので、完成して広げたときにおもしろいんです。

―より自由に織るということですね。

同じことを繰り返していると飽きちゃうんですね。つれづれなるままに織っています。それと、数年前からワークショップにも関わっています。今年は世田谷美術館の分館が主催するワークショップに、さをり織りのスタッフとして参加しました。ちょうど奥沢神社の祭礼の日で、わらで大蛇を編む行事にならって、私たちもわらを織り込んで大蛇のような布を作ったんです。

―それは楽しそう!

わらを織り込むとマフラーにはなりませんが(笑)、身に着けるということを考えなければ、おもしろい作品になるんだなあって思いました。お兄ちゃんの代理で参加した3歳の男の子も楽しんでいましたよ。


日記織りを仕立てたバッグ。その日の気分で織ったとは
思えないほど色合いが調和している。
―子供でもできるんですね。

その子によって興味の対象が違うんですね。糸そのものが好きだったり、色合わせに夢中になったり、織り機のメカニズムに興味津々だったり。ワークショップに参加するのは小学生が多いのですが、とても刺激になります。障害者の方もそうですが、発想が違うのでおもしろいですよ。これからもワークショップは続けたいですね。

―織りを通してのコミュニケーションも楽しそうですね。

子供だけでなくいろいろな方に、もっと気軽にさをり織りを楽しんでほしいですね。織り機が高価なのがハードルではあるのですが……。それから、手芸部的な空間も作りたいなんて思っています。織りに限らず、人が集まって縫い物や編み物ができるような。たぶん一人でひっそりとやるより、コミュニティが好きなんですね。


(取材/根本聡子【Sawa-Sawa】)


【お知らせ】
高円寺のギャラリーで、もりあきこさんが参加する3人展があります。

「織・2009・冬 ~手織りフク展~ (萩谷仁美・福岡道子・もりあきこ)」
日時:2009年12月11日(金)~13日(日) 11:00~18:00
場所:ギャラリー遊
東京都杉並区高円寺4-12-6 tel 03-3312-3956

もりあきこさんから提供いただいたハンドメイドレシピ


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