手づくりアドベントカレンダーで大好きなクリスマスを演出!
2008年11月01日16時01分和田海苔子さん/Noriko Wada
イラストレーター。東京外国語大学大学院卒業。ライター兼イラストレーターとして仕事をはじめ、現在はイラストレーターとしての活動が中心。雑誌や書籍、広告などのイラストを幅広く手がけている。また、高校時代から趣味でアドベントカレンダーの製作をはじめ、今年も製作中。クリスマスグッズの収集から、アドベントカレンダーの自作へ
2006年につくった紙製のアドベントカレンダー。
船や家の部分はもらった人があとから組み立てる方式。
仕事としては、昨年ですね。だからまだ1年半くらいなんです。実は、もともとライターだったはずなんですけど(笑)、絵も描いてはいて、いつのまにやら、絵の仕事ばかりをするようになりました。
―もともと趣味で絵は描いてらしたんですね? 最初のきっかけは何だったんでしょうか。
友人の家の壁を塗ったのがはじまりですかね。「もうすぐマンションを取り壊すから、コンクリートむきだしのところに絵を描いてほしい」と頼まれて。それが中3か高1くらいです。それで絵の具を買って、『トールペイント』というものがあるとわかって、ハマったんですよね。そこからは家具とかにも絵を描くようになって、本棚とか小さいところからはじまって、ベッドとか大きいものにまで描くようになりました。
―なるほど。アドベンドカレンダーも、高校生の頃から作っていたとか?
そうなんです。クリスマスが大好きで。クリスマスグッズを収集してたんですけど、アドベントカレンダーの存在を知って、それを自分で作りたいと思ったんですよ。最初のうちは絵本の絵を模写してたんですけど、だんだん調子にのってきて、自分で、もとの絵から描きおこしたりして。最初に作ったのは、ただの平面でしたけど、その後、チョコレートとかが入っている市販のアドベントカレンダーを見かけて、自分でも入れたいな~と思うようになって。
―これまでに何個作ったんですか?
立体で作るようになったのは最近で、まだ2つです。紙の方が2006年、布の方が2007年に作ったもので、2008年はお休みして、今年また考えているところですね。
―布製で、しかも立体的なアドベントカレンダーは珍しいですよね。
そうかもしれないですね。海外にあるのは、タペストリー状のものぐらいですかね。でも、布で作るのは無謀でした。すごく大変なんですよ。量産もできないし。
(左)タンスにはかわいいネコのイラストが。引き出しの間の細かな花のイラストもすべて和田さん作。 (右)イラストをペイントしたテーブル。なんとボールペンで描いたとか! |
―布の印刷はどうされたんですか?
全部、業者に頼んだんです。細かい部分もすべてPDFデータにして、業者さんとメールでやりとりして、生地も選んで。校正もちゃんと送ってもらえるんですよ。でも、せっかく業者で作ったのに、布製のは大変すぎて、実はあげたのは1人だけで、材料ばかり余っちゃいました(笑)。紙製の方はけっこう配ったんですけど。
―そうなんですか(笑)。でも、小ロットでも業者で印刷できるんですね。お金がかかりそうですが……。
そうなんですよ。布のときは全部で8万円くらい制作費がかかりました(笑)。中に入れるチョコレートが高いんですよね。全部、輸入もので、違うチョコを入れたいと思うと。あくまで趣味の“和田ちゃんプレゼンツ”ですけど(笑)。
―それにしては豪華な(笑)。布は注文してどれくらいでできるんですか?
色校正を1回か2回か選べて、1回にすると1~2週間くらい。校正は何パターンか出してくれますね。ほんとは紙製の方も量産できるはずだったんですけどね。実際、カッターで切ったりしていると大変で。本当は20個くらい作りたかったのに……。
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