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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.20

2008年11月02日17時01分

♯2 どこか懐かしい香りが漂う“たそがれの街”を作り上げる―「For the best day チクチクトントン」のkotonoさん


木とワイヤーで作る白い家やブランコなどのインテリア雑貨から布小物まで、独自の作風が魅力的な、kotonoさんの登場です!

kotonoさん
子育てをしながら、好きなハンドメイドを楽しむ毎日。バッグやポシェットなどの布小物作り、ワイヤークラフトなどの趣味が高じて、2007年より友人とともにフリーマーケットやカフェのイベントなどに出店。さまざまなジャンルの自作作品を紹介。昨年より、ハンドメイド作家として独り立ちし、自分の作風を盛り込んだ「For the best day」という名前で、さまざまなイベントに参加。2009年7月には、作風を絞り込んだ「tasogare cottage」という小さな家や照明などを町並みに見立てた「tasogareの街」で初個展を開催。現在はワイヤークラフトのチェア作り教室なども行っている。

「For the best day チクチクトントン」



リビングの一角。「家族が寝た夜、ここに座り、コーヒー
を飲みながら作っています。雑貨屋で使われていた古
いガラスケースには、思い出の手紙やお気に入り、材料
などを入れています」
――手作りをはじめたきっかけは?

母が洋裁の仕事をしながら、私たちの身のまわりのバッグや姉妹お揃いのスカートなどを作ってくれていました。そんな環境で育ったので、私も自然に小さい時から何かしらものを作っていましたね。
小学校の頃、初めて友達にプレゼントしたものは手作りのブローチ。紙粘土で形を作り、花の絵を描いたりして作ったのを覚えています。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

イベントでの出店を始める時、「移動雑貨屋さん」として活動していこうと思い、もともと得意だった洋裁でバッグやポシェット、帽子などを作るとともに、木工にもチャレンジして雑貨なども作っていました。母の洋裁だけでなく、父が大工をしていた影響も受けていると思います。道具も身近にありましたし。
でも道具の使い方は見よう見まねなので、技術は完璧に独学です(笑)。「ぜんぜん使い方が違う」と言われることもしばしばでした。

木工は始めてみるととても楽しく、 最近は木工とワイヤークラフトが得意というか、制作の中心になってきました。家の形が大好きなので、木で白い家を作り、そこにビーズとワイヤーで作ったライトやはしご、屋上テラスを加えたり。照明を作るときは特に楽しいですね。
外国に行った時も、アジアの通り沿いの街並みなどを食い入るように見ていました。思い出すのは観光地よりその場所の家々ばかりですね(笑)。「あの中に入ってみたいな」「あのテラスでビール飲んだら美味しいだろうな」とか。眺めるだけでもうれしく思って…。でも、いつでも眺めていられないし(笑)。そこで、自分で作ってみようかな…と思って、旅したときの町並みを思い出しながら、コツコツ作り始めたのがきっかけですね。
家を並べて満足したら、今度はその家にぴったりサイズの椅子を置きたくなり、椅子を作ってみたり…。この椅子作りもかなり楽しくなって、ワイヤーでいろいろな種類を作るようになったので、ワークショップも時々開催させていただくようになりました。



(左)小さい家を作っているところ。材料のワイヤーやデザインカッターなど。
(中)ゾウのぬいぐるみ。「子どもが生まれた時に作ったぬいぐるみ。鼻をポケットに入れ、両側から手を入れます(笑)。このご
ろは、出産のお祝いなどに作ってプレゼントしています」
(右)アジアのモルタルの家をイメージした照明。「窓にはビーズのカーテン、外壁には屋上に続くはしごをつけました」



小さい家々で作られた街並み。アパートやホテル、車やトラックなど。
屋根の上のボタンはパラソル、ビーズはライト。「初めての個展で
『tasogareの街』をイメージして作った作品です」

――木工やワイヤークラフトの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

魅力は…、ワイヤーも木も、手を加えなければ線と塊であるだけなのに、自分の頭で描いたように整え、息を吹き込むことで、心をとらえる作品やひとつの世界が生まれるところでしょうか。

作品づくりのポイントは、「tasogare」シリーズでいうと、「こんな所に行ってみたい」というイメージがあり、それを実体化するように作っているところですね。岡の上のホテルや誰もいない公園のブランコなど…。
夢の中の世界のような、現実ではありそうでないような…世界観を表現できたらいいなと思います。
そして、どんな作品でも、いつかどこかで、私の作ったものが誰かの目がとまった時、これは私の作品だとわかってもらえるような、そんな“もの作り”をしていようと思っています。そこは私がとても大事にしているところですね。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

新しく挑戦…というわけではないのですが、絵を描くことが好きなので、絵でも何かを表現していきたいと思います。
昔は時間があれば描いていたのですが、このごろは描いていないので…。

以前は、和紙をちぎり、貼り絵として、思い出の日の空や海を表現することも時々していました。結婚とか出産とか、合格とか…、それぞれの人の記念の日を、私なりに表現してプレゼントしていました。眺めるたび、何となくそのときの気持ちを思い出してもらえたらうれしいなぁと思って。そんなことも、またいつか始めたいですね。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

今年の7月に初めての個展を開いたのですが、自分が作ったクラフト作品で街並みができ上がるのがとても楽しかったんです。車やトラックを作って走らせたり、道路には電信柱、空には気球とか細かいところまで。今後は観覧車などを作って丸ごと遊園地を作ってみたいです。
夜の工場も好きで、なんだか見ているとドキドキするので、そんなものも丸ごと作ってみたいような気がします。できるかな(笑)。これから先、いろいろな場所で私の作る街並みを見ていただけるよう頑張っていきたいですね。

今年から始めたワイヤーで作るchair教室も、はじめのころは緊張続きだったのですが、最近はやっと落ち着いて皆さんと一緒に楽しめるようになりました。一人でずっと作っていたのに、作る時間を共有させていただくのはとても楽しいです。今後は他の雑貨の作り方もご紹介して、いろいろなジャンルの教室も開いていけたらうれしいですね。





続いて、やわらかくてロマンチックな印象の手作りキャンドルを楽しむgois30さんの登場です!

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