世界中に隠されたタカラモノをコラージュ!―デコレーションユニットShangParis
2007年12月06日05時01分ShangParis/シャンパリ
上海や東京で活躍する、スタイリストの有田麻子と浜野美由紀によるデコレーションユニット。2005年にプライベートブランドとして立ち上げる。中国の伝統的な牡丹柄が描かれたテキスタイルと、世界中から集めた素材を組み合わせた、甘さに毒気の混じったミックススタイルが人気。ウェブショップを中心に販売を行っている。
仕事仲間から、リズムの合う旅仲間に
モロッコのカフェにて。
旅先で休憩中、オミヤゲを広げるのが好き。
有田 もともと仕事仲間だったのですが、あまりお互いのことを知らないうちに、一緒にパリに行ったんです。インテリアの見本市「メゾン・エ・オブジェ」を見るためだったのですが、私は何回か行ったことがあって、そのときも雑誌の仕事で行くことになっていました。
浜野 私はそのとき、パリに行くのが初めて。でもすごく気が合って、楽しかったんです。それ以来ずっと、旅仲間ですね。パリには年に1回、上海には年に2回、必ず一緒に行っています。
有田 旅先で布や素材を買ったり、教会のオリジナル雑貨を買ったりして、お互いにいろんな素材をストックしています。旅行中は気になる布素材を見つけたら、とりあえず買う! 何を作るか決めていなくても、もう出会えないかもしれないので。もう、「布に恋をする」感じですね。だから帰りはすごい荷物になります。
浜野 今までモロッコやニューヨーク、パリ、ニースを旅してきました。市場めぐりが好きなのですが、きっちり待ち合わせも決めないで、いつもそれぞれ分かれて見るんです。でも気が合うからか、大体どこかで出会えるんですよ(笑)。リズムも合うし、気が楽ですね。
―スタイリストとしてのお仕事のほかに、「シャンパリ」として活動をするようになったきっかけは?
有田 原点になったのは、2003年にクラスカで行われたインテリアプロダクトの見本市「ボンド」に、浜野さんの師匠、黒田美津子さんに誘っていただいたことです。そのときはノートに旅の思い出を貼ったコラージュブックを作りました。その後、2005年に「MY MOLESKINE EXHIBITION」にも参加して、モレスキンのノートにハガキや切り絵、羽などを貼ったコラージュブックを展示して、創作意欲が湧いてきたんです。活動する上でのモットーは、「思ったことは行動に移す」こと! 仕事で上海のお店のディスプレイを手がけていて、外国人の友だちがたくさんいるのですが、彼らの考え方からすごく刺激を受けました。
(左)ShangParisの原点となった、「ボンド」でのコラージュブック。 (右)モレスキンのノート1ページ1ページからあふれ出すようなShangParisの世界! |
浜野 「シャンパリ」を始めてからは充実感もあるし、幸せですね。仕事をしているときと「シャンパリ」の活動中では頭の中が切り替わるので、逆にバランスが取れるようになりました。