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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.25

2009年12月07日00時01分

♯2 しなやかな革の風合い+使いやすさも備えたバッグや小物が魅力―「white×blue」のcoco*さん


おしゃれでゴージャス感もアップ。革ならではの質感や色、風合いを作品に取り入れて楽しむ、coco*さんの登場です!

coco*さん
経済学部を卒業後、一般企業に就職。もの作りとは無縁の日々を過ごすが、出産を機に子ども服を制作しはじめる。自分の好みがはっきりしてるので、既製品の中で気に入ったものを探すより、作ったほうが早いと思い、作る楽しさに夢中に。見た目だけではなく、使いやすさも備わったものが好み。二児(男の子)のママとして子育てする傍ら、ネットショップ 「Husk」を立ち上げ、 ブログ「white×blue」で不定期のイベントやグループ展などの活動、日々の何気ない話題をつづる。作品の委託先は、「petie*petie」。

「white×blue」



キッチンの真裏にあるワークスペース。長い台の上にコ
ンピューターミシンとロックミシンを並べ、後ろには大型
の生地用棚。資材はすぐ手の届くところにすべて完備。
――手作りをはじめたきっかけは?

今のようにハンドメイドを楽しむようになったのは、子どもの体型が既製のものに合わず、「それなら自分で作ろう」としたことがきっかけです。今から6年前、ちょうど下の子が生まれて1歳くらいの時でした。
でも、小さい頃から裁縫は大好きだったので、作ることへの戸惑いはぜんぜんなかったですね。初めて手作りをしたのは、幼稚園のころの編み物。かぎ針でマフラーや簡単なポシェットを編んでいました。小学校に入ると3年生のころにはミシンを使うようになり、自分用の鞄をじっくり見ながら見よう見まねで作っていたのを覚えています。

ただ、洋服作りは一度もしたことがなかったので、子どもの服を作るときにはチャレンジ精神たっぷりにはじめました。最近の本はとても親切でわかりやすかったのでよかったですね。
作りはじめてみたら、できた時の達成感や、それを“わが子が着る”ということが、なんだかとってもうれしくて衝撃的でした。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

リネンや革を使ったバッグや小物製作です。
もともとは好きだったリネンを使って子ども服や大人服を作っていました。その後、バッグなどの小物も手がけるようになり、そんな中で、単純にリネンと革の相性がいいことと強度があることから、徐々に好きな革を作品に取り入れていき、すっかり革の魅力にハマっていった気がします。

革の触り心地や香り、使い込むにつれて色が変わっていき、表情も変わっていくという点がなんともいえず、好きですね。ただ、革に対しては何の専門知識もなかったので、「好きというだけで、大丈夫かな?」と初めは思いましたが、とにかく“前進あるのみ”で独学で本などから学びました。
今もまだ成長しながらの作品作りです。革の道具は、裁縫とは違い、何もなかったので徐々に揃えていきました。技術的なところでもまだまだ足りないところはありますが、自分なりのペースでがんばっていこうと思います。



(左)アトリエやリビングには数多くの飾り棚があり、紫陽花のドライフラワーや自分の作品をインテリアの一部にディスプレイ。
(中)「リネンベースのバッグに肩紐と革持ち手をつけて、2wayで使えるようにしました」
(右)ウォッシュ加工を施した革のブレスレット。金属ボタンを付けてくるりと巻くタイプのブレスレットがとってもおしゃれ。



オール革でのファー付き斜めがけバッグ。ゴージャス感のあ
るラビットファーを取りはずし可能にし、一年中使えるように。

――coco*さんにとってのハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

ハンドメイドに、ここまで自分自身がハマるとは思ってもみませんでした。ただ好きではじめて、今でも「好き」というものを追求してここまできていると思います。
買い物に行った時、「この形は好きだけど、この色がなんだか好みではないな」とか、「もっとこうだったらいいのに」とか。自分の好みがはっきりしている分、ストライクの品を探すのもなかなか大変ですが、ハンドメイドはすべて自分の「好き」なものを形にできるので、そこが一番の魅力だと思いますね。

もちろん、なんとなく「好き」を実際の形にするのは苦労もたくさんあります。どれが「好き」と言われたら「これとこれが好き」と答えることはできても、好きなものを作るとなると、白紙からのもの作りになるので、思い通りになかなかいかないものです。でも、そんな苦労もある分、完成した時の喜びは大きいと思います。

自分らしい作品というほどのことではありませんが、基本的にシンプルなものが好きですね。それでいて、ちょっとどこかにひと工夫入れたものが好きです。小さなタグであったり、刻印であったり。隠れたところの小さなおしゃれはなんだかうれしくなります。

革作品の場合は、革の質感でほぼその作品のできが決まってしまうので、素材の選択にはかなり時間がかかります。作品自体の製作時間よりも、「どの革を、どの部分に使うか」などを決めるほうが倍以上の時間を要することも少なくありません。でも、妥協をせず、しっかりと時間をかけて自分の納得いく作品を作るのが最終的な達成感を生み出してくれる気がします。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

特に今は他の分野にまで目がいっていない気がします。それだけ革に没頭しているのかなぁ、とも思います。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

今使っているかばんの金具の種類を増やし、より本格的なかばん作りに挑戦したいですね。さらに、使う革の幅をもっと増やし、多くの種類の革を使って作品作りをしたいと思います。お気に入りの革との出会いは運だと思うので、そんなチャンスにめぐり合うことを願っています。

すべてひとりでの手作業なので大量に作ることはできず、作れる数は今までと大きく差はないと思いますが、自分の「好き」なイメージをより明確な形にしていきたいと思います。そして、作品を通して私の「好きなもの」を共感してもらえる方にめぐり会えたらうれしいです。






続いて、シンプルながら心あたたまる布小物&織り作品を手がける、オハリコ・デイズさんの登場です!

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