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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.25

2009年12月07日00時01分

♯3 暮らしの中のパッチワーク小物や織り作品がとってもナチュラル―「オハリコ・デイズ」のohariko-daysさん


シンプルながら日々を楽しくする布小物、時間をかけて作る手織り作品が味わい深い、ohariko-daysさんの登場です!

ohariko-daysさん
服飾専門学校卒業後、アパレルメーカーを経て、2004年に『Fabrics Y』として制作活動を開始。日々の暮らしの中で使う布小物を中心に制作。雑貨店やカフェでの委託販売のほか、個展や企画展、イベント出店や手縫いを楽しむワークショップなどを開催。葉山で人気の自然食料理教室「白崎茶会」の茶会用クロスや講師のエプロン制作も担当している。HP「Fabrics Y」も運営中。

「オハリコ・デイズ」



昨年秋の個展のひとコマ。パッチワークのルームシュー
ズや足元マットを展示。「個展は5度目でしたが、自分
の作品がなじむ素敵な場所でやらせていただいてます」
――手作りをはじめたきっかけは?

小さいころからテレビ番組をまねて紙工作をしたり、手を動かして何かを作るのが好きな子どもでした。小学生のころ、お小遣いでフェルトを買ってマスコットを作ったり、手芸倶楽部に入ってぬいぐるみを作っていたのを覚えています。
小学4年生の時、母がプロのテーラーの方のところへ連れて行ってくれました。そこで、母やテーラーの方と相談しながら布選びからデザインまでして、ベストとスカートのツーピースを作ってもらったのです。今にして思うと、その時“世界に一つしかない”自分の服ができる喜びを、母が教えてくれたのかなと思いますね。

大学受験に失敗した時、私の手作り好きを知っている叔母の勧めもあって、服飾専門学校へ入学。そこで裁縫を本格的にやるようになり、結婚してからは、カーテンやソファカバーなど暮らし周りのもの、子どもたちが生まれてからは、子ども服もたくさん作りました。
下の子が小学校に上がり、育児がひと段落したのを機に、オリジナルブランドを立ち上げました。初期のころは、子ども服やパッチワークのブランケットやテーブルマット、鍋つかみやポーチ、バッグなど。普段使いの小物を作っていましたね。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

いろいろな布を自由なデザインで組み合わせて作るパッチワークが得意というか、作っていて楽しいですね。お客様も、「眺めているだけで楽しい」と喜んでくださいます。
パッチワークをはじめたのは、子どもたちの服を作っていたころです。気に入って買った布は、ほんの小さな端切れももったいないので、残り布を組み合わせて作ったブランケットや袋ものを作ったのがきっかけでした。みなさんにも、とても好評だったので、その楽しさと魅力を実感しました。

また、素材の持つ風合いを生かしたシンプルな刺繍作品も好きですね。キッチンクロスにランニングステッチやクロスステッチをしたり、クッションカバーにチェーンステッチで丸やクロスのモチーフをステッチしたりしています。




(左)25年連れ添ったミシンが、昨年壊れてしまい、2代目のミシン。家族の顔が見える、家で一番落ち着く場所で作業。
(中)夏らしく、爽やかなパッチワークの巾着袋。「バッグの中の整理がしやすく、バッグの中を見るのが楽しい」と好評の作品。
(右)裂き織のバッグ。バッグになる姿を想像しながら、織る時間を楽しめるのが魅力。



パッチワークの小物入れ。キッチンでカトラリー入れに、
リビングでグリーンを飾ったり…多様に使える作品。

――ohariko-daysさんにとってのハンドメイドの魅力&自分らしい作品づくりのポイントは?

無心で手を動かしている時間はとにかく気持ちが落ち着きます。布を選んでいる時、布合わせを考えている時は、わくわく楽しい時間…。そんなことが、ハンドメイドの魅力かもしれません。
パッチワークの作品は、布同士の組み合わせ方によって、それぞれの布が生き生きとしたり、キラッと光ります。苦心することもあるけれど、でき上がった作品を手にとってくださった方が、「見ていると癒される」「楽しい」などと、共感してくださることもうれしいですね。

自分らしい作品づくりのポイントについては、素材の持つ風合いを生かしつつ、その組み合わせやアクセントの刺繍などで、さりげなく大人っぽい雰囲気の中に、楽しさを表現したいと思って制作しています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

半年ほど前、長年挑戦したかった「織り物」にトライし、少しずつ作品づくりも始めました。「織り」は、一本の糸選びから始まり、縦糸と横糸の組み合わせ方、織り方も幅広く、よりオリジナリティーを追求できるところに魅力を感じますね。縦糸を張って、横糸を一段一段ずつ…、織り上げるのは手間も時間もかかりますが、仕上がりを想像しながらの作業はとてもワクワクしますし、でき上がった時のうれしさは、ひとしおです。
奥の深い世界なので、これから先もじっくり取り組んでいきたいです。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

これまでどおり、日々の暮らしを楽しくしてくれる、実用品としての作品作りをしていきたいですね。
制作活動をはじめてから、思いもよらぬたくさんの出会いの機会に恵まれました。これからも作品を通した出会いに感謝しつつ、日々制作していきたいです。

この秋には、委託でお世話になっている伊香保温泉の老舗旅館「千明仁泉亭」併設のカフェ、「楽水楽山」さんでの企画展が決まっています。たくさんの方に見て楽しんでいただけるよう、がんばりたいと思います。





今回のご紹介は以上になります。次回もお楽しみに!

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