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普段の生活に使いたいコラージュアイテム―コラージュ作家・荻原奈美さん

2007年12月07日02時01分
紙や布など、材料を選ばず、自由でかわいいコラージュアイテムをつくり出している、コラージュ作家の荻原奈美さん。マスキングテープ収集家としても知られ、小冊子の発行や展示会なども行っています。そんな荻原さんにコラージュとマスキングテープの魅力について、お話しを伺いました。

荻原奈美さん/Nami Ogihara

コラージュ作家、中目黒のハンドメイド雑貨店『ハイジ』スタッフ。
美術系短大を卒業後、創作活動を始める。マスキングテープなどを使ったコラージュ作品を中心に、ポストカードやバッグ、小物、ポーチなどを『ハイジ』にて販売している。

大切なのは「とにかくやってみること」


お気に入りのものを並べた、窓際のコーナー。
世界中から集められた、掘り出しものがたくさん。
―荻原さんがコラージュを始めたきっかけは?

もともと紙ものとコラージュが好きだったので、自然にという感じですね。卒業してから、お店に持ち込んだりしていたのですが、大きな作品ではなく小さいものなら手軽に手にとってもらいやすいと思って、ポストカード作りを始めました。最初は「プリントゴッコ」を使ったり、コラージュしたものを写真に撮って、カラーコピーをした作品を作っていました。いまは少し作り方が違うのですが、ポストカードは作りつづけています。

―コラージュ作品は、どのように作っているのですか?

まずは素材を集めます。色あせた雑誌の切り抜きや、お菓子の包み紙、パッケージ、ビニール袋、ダンボール、レシートなど、いま販売されているものではなく、“どこから持ってきたの?”っていう、汚くて古いものが好きですね。それから、洋雑誌の『LIFE』を集めていたので、写真が入ったページをよく使っています。作るときはベースを決めて、それに感覚的に足していく感じですね。下書きもしないで、そのときどきの好みの色を使って、完成するところまで一気に作ります。

ブームのきっかけを作った、マスキングテープの魅力

―マスキングテープとの出会いは?

マスキングテープって、美大の人にとってはなじみのあるツールだと思うんです。“手でちぎれるから便利だな”とずっと思っていたのですが、よく展示をさせていただいている経堂の「ROBAROBA cafe」のオーナー・いのまたせいこさんが、たまたま封とめに使っていて。しかも、いままで見たことがない色だったんです。それを密かに欲しいなと思っていて、同じように思っていたグラフィックデザイナーの辻本歩さんと意気投合(笑)それから、辻本さんを中心に3人で活動するようになりました。

―小冊子『MaskingTape GuideBook』も大好評でしたね。

まず、ホームセンターにマスキングテープを探しに行ったんです。そこで見たことがない色がたくさんあったので、買いまくりました(笑)たくさん集めたので、マスキングテープのガイドブック(『MaskingTape GuideBook』)を作ろうということになったんです。色の種類や相性のいい筆記用具についてなど、とにかくよさを伝えたいと思ったんですね。


(左) 「MaskingTape GuideBook」。すべて手作業で作られ、中に貼られたマスキングテープもすべて色が違う。
(右) 数えられないほどたくさんあるマスキングテープ。強い色や柄などの、カラフルなものが好き。

―マスキングテープの開発にも関わっているとか?

昨年、「ROBAROBA cafe」でマスキングテープの企画展が行われ、それに併せて2冊目を作ったんです。そのなかの企画で、本来は非公開のマスキングテープメーカー「カモ井加工紙」の工場を見学させてもらいました。最初はカモ井さんも驚いていたのですが、展示も見に来てくれて、マスキングテープが人気なのを目の当たりにして、私たちに新しい提案をしてほしいと言ってくれたんです。その後は、いままでになかった微妙な色合いのマスキングテープや方眼、金色や銀色など、雑貨的なかわいいマスキングテープが作られるようになりました。これからもかわいい柄が出ます!お楽しみに。

―楽しみです! ではずばり、マスキングテープの魅力はなんでしょうか?

何度もはがして貼れて、かわいいだけじゃなく、実用的で便利なところですね。小さいけれど一つが15mもあるので、なかなか使い終わらないのですが、数え切れないくらい、たくさん持っています。

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