普段の生活に使いたいコラージュアイテム―コラージュ作家・荻原奈美さん
2007年12月07日02時01分出会いを大切にしていきたい
『ハイジ』の個展に並んだコラージュポーチ。
働いている『ハイジ』でTシャツ展が開催されて、布でコラージュしたTシャツを作ったところ好評だったので、バッグも作ってみよう……という感じで、展示がきっかけでした。
最初は既成のバッグにコラージュしていたのですが、ミシンを買って、バッグから作るようになりました。でも直線縫いだけで、簡単なことしかしていないんです。布は自分の本当の分野ではないので、作ったものは資料も取っておいたりしません。なので、そういう意味ではすべて一点ものですね。
―お店のスタッフをしながら、活動を続けているのは?
『ハイジ』はたくさんの作家の作品を扱うお店なのですが、もともと2~3年ほど、その作家の1人だったんです。タイミングがあって働くことになったのですが、6年経ちますね。やっぱり目の前で、自分の作品が売れていく喜びがあるから、続けているのだと思います。それにお客様を見ていると、どういうものが売れるのか、というマーケティングもできるので、作りやすいところもあるんです。
集めに集めたはぎれの山。すぐに使えるよう細長く切っている。
年2回ほど個展をして、作品を作りつづけていきたいと思っています。普段の生活に使ってもらえるとうれしいですね。いままで、店員として働くことや小冊子を出すことになったのも、すべて出会いがきっかけだったので、出会いや流れを大切にしていきたいです。
(取材/赤木真弓)