元気になれる、パッチワーク雑貨―the teachers 冨岡映里さん
2007年12月07日17時01分冨岡映里さん/Eri Tomioka
布小物雑貨アーティスト、ミュージシャン。the teachersとして、国内外で発見した楽しいカラフルな布たちで作ったベルトやお財布、ポーチなどの小物雑貨を製作、セレクトショップやギャラリーなどで展示、販売している。また、クラシックギターを片手にミュージシャンとしても活動中。“持っているだけでわくわく楽しい、気分が乗ってくる!”作品づくりを目指し、独自の手芸・アート作品を展開中。
きっかけは「バンドのステージ衣装」
5月に行われた展示会「クラシック・スパーク・リング・コーム」の様子。
人気シリーズのパッチワーク小物やタペストリーなどが多数並んだ。
もともと京都で美大に通っていて、ずっと絵の勉強をしていたんです。現代美術のコースで抽象絵画を描いていたのですが、それと並行してバンド活動をしていたので、ステージ衣装というか、ちょっとした小物みたいなものも作っていて。それが割と評判がよかったので、展覧会のときに、そういうグッズを作って置くようになりました。そのときに作っていたのは、お花のついた帽子、メガネ、マフラーなど、すごく簡単なものです。
―では卒業されてから、布小物アーティストになられたのですか?
いえ、ずっと大阪や京都でバンド活動に力を入れていました。でもそのバンドが解散することになって、東京に出てきたんです。東京でかわいい手作り小物のセレクトショップに出会って、「私はこういう仕事がしたいかも」と思って、働きながら手芸をしていました。将来子どもができてからも家でできる仕事がいいなと、何となく自分の中で思うようになったのだと思います。3年間会社で働きながら、作った小物をセレクトショップなどに置いてもらっていました。代官山の「ivy」というお店に卸すようになったのが、この仕事を頑張る第一ステップになったと思います。
―「the teachers」というアーティスト名の由来は?
いかにもバンド名みたいな名前にしよう、と思っていたんです。「ザ・ビートルズ」みたいな(笑)。それで語感がよかったので「the teachers」にしました。友人たちには、ふざけて「よっ、先生!」なんて言われたりするんですけど、「teachers」という言葉に意味はありません(笑)。
「ちぐはぐだけども、まとまるとカッコ良い」ギリギリのラインでパッチワークしていく
(上)派手な柄の布どうしをうまく合わせるのが、冨岡さん流
(下)要望が多かったという名刺ケースが新作として登場
学生のとき、布屋さんでアルバイトをしていたんです。おじいさんとおばあさんがやっている、今はもうないお店なんですけど。そこに置いていたのはすべて日本の布だったのですが、もう夢のようなステキなプリントのものばかり(笑)。布ってこんなに楽しいんだと思って、いろんな布を見てみたいと思うようになったんです。個性的ですごくおかしいんだけれど、楽しくてかっこいいセレクションのお店で。手芸好きの友だちとみんなで、布を買いあさっていました(笑)。そのお店の布はストックしていたのですが、もう全部使い切ってしまいましたね。
―作品づくりのテーマは?
国内外で楽しい布を見つけてきて、みんなが欲しい! と思うようなものを作るっていう、すごく単純なことですね。色の組み合わせを、色の中にある柄やその配置とともに考えて布をコラージュしていきます。全部の色あわせを「ちぐはぐだけども、まとまるとカッコ良い」っていうギリギリのラインでパッチワークしていくことに、最近凝っています。手芸でもラブリーなものは正直苦手で、独自のかわいいものがいいなと思います。それから、買ってくださる相手があってのものなので、みんなが必要なものを作っていきたいです。
―どんなアイテムが人気ですか?
いつも作っているのは、ベルトとハンコ入れ、ヘアゴムなど。それに最近は、パッチワークポーチが増えてきました。お客さんに「ちょっとした派手なさし色があるから、持っていると元気になる」って言っていただいたので、そういう元気になるものを作れるといいなと思っています。アイテムは全体的に結構派手なものが多いですね。先日の展示では、お客さんからの要望が多かった名刺ケースや、流行のシュシュなども作ってみました。
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