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サプライズが込められたキッチュでかわいい世界―wool,cube,wool!

2007年12月08日00時01分
バッグやアクセサリーなどファッション小物の企画・制作、コラージュ作品の制作、キッチン雑貨のデザインなど、幅広い分野で活躍している二人組のユニット、wool,cube,wool!(ウール・キューブ・ウール)さん。ちょっぴり笑えて、かわいいものが次々と出てくる、おもちゃ箱のようなアトリエで、お二人の“もの作り”についてお話を伺いました。

wool,cube,wool!

桜井由佳、木村知恵子によるブランドユニット。布、革、紙、プラスティックなどのあらゆる異素材をコラージュ感覚で大胆に組み合わせ、独自の可愛さをつくり出している。バッグ、アクセサリーなどのファッション小物の企画、制作のほか、雑誌などの手づくりページやワークショップなども行う。
著書に、簡単にできる手作りアイデア満載の『コラージュ・ソーイング』(マーブルトロン)。

展示会のタイトルが、そのままユニット名に!?


4月に行われた合同展示会の様子。このときのテーマは
「woolsaurus/ウールザウルス」! 当時、恐竜にはまっていたそう。
―お二人で活動を始めたきっかけは?

桜井 専門学校で同じクラスだったんです。よく遊ぶ仲間で、その延長線上でものを作ったりしていました。学校を卒業した次の年、当時西荻窪にあった「サパナ」というカフェギャラリーを見つけて、とてもかわいかったので、「こんなところで展示をやってみたいな」と思ったんです。それで2人で作品を持って行ったところ気に入ってもらえて、展示をすることになったのがきっかけです。

―どんな作品の展示をしたのですか?

桜井 ウール生地が好きで集めていたので、展示会ではウールのはぎれをパッチワークした四角いトートバッグを作りました。それで、展示会のタイトルを「wool,cube,wool!」にしたんです。「ウール」と「キューブ(立方体)」を合わせて。

木村 そしたら、知り合いのスタイリストさんがそのバッグを気に入ってくれて、お店に卸すことになったのですが、名前が必要になったので、「wool,cube,wool!」というタイトルをそのままユニット名にしたんです。それ以来ずっと、変えずにきちゃいましたね。

―結成してからは、どのくらいになるのですか?

桜井 11年目です。でも最初はお互いに働いていて、その合間に作品を作っていました。別々の会社だったのですが、2人ともアパレルで生産管理などの仕事をしていました。それぞれの会社のデザイナーさんが知り合い同士だったこともあり、私たちの活動をサポートしてくれていました。

木村 ちょっとずつ売れてきて、もう大丈夫かなと思って独立してからは……気づいたら7年になります!

桜井 靴、バッグ、帽子、ジュエリーなど、小物全般の基礎は学校で学びましたが、社会人時代に会社で働いて学んだことが、むしろ今の仕事には生かされていますね。


(左)アトリエの壁には、お気に入りのものがたくさん。wool,cube,wool!の楽しい世界観が表れている。
(右)wool,cube,wool!を結成したときに、友だちが作ってくれたタペストリーもアトリエに飾ってある。

コラージュで別の面白さを引き出す

―お二人の役割分担はどのように?

桜井 2人でアイデアを出しあって、一緒に「こんなのがいいよね」と話し合って決めて、手が空いている方が作るという感じです。イメージを固めるのは、だいたいコレクションが決まって、材料を買いに行くときですね。買いものをしながら、「これが使いたい」とか話して、テーマや色、素材を決めていきます。

木村 素材を集めたら、それを机にバァーっと広げて、「私はこれとこれを使いたい」とか、お互いに言いながら決めていきますね。それ以降は、作っている最中に報告しあって進めます。同じ空間で作っているから、相手が何をしているか見えるし、分業という感じではなく、一緒に作るのが当たり前になっています。

桜井 でも、連載ものなどの文章を書くのはいつも木村ですね。

―作品づくりのテーマは?

木村 世の中にあるものどうしをコラージュ的に組み合わせて、それまでになかった別の面白さを出すことです。

桜井 バッグにおもちゃのパーツを使ったり、本来なら使わないような素材をあえて使っています。限られた素材ではなく、何に使うのか分からないような素材を使った方が面白いと思うので。道端に落ちている鉄のプレート、鉄くずなども素材として気になるので、下ばかり見て歩いています(笑)。

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