冬の夜にロマンティックな灯火を―Vida=Feliz マエダサチコさん
2007年11月01日20時01分色も形もこだわったものを丁寧に作り続けていきたい
食べかけのケーキがキャンドルに!
ユニークな発想もマエダさんならではのもの。
作品として展示用に作るものと、販売用に作るものは意識が違いますね。展示をすることを考えて制作するときには、儚い、壊れやすいものをテーマに作るようにしています。薄いレースだとか、花びらのキャンドルだとか。
お店に置くものは逆に、発送があったり、お客様が持って帰ったりというのがあるので、割れやすいものは作れないので色やモチーフ選びで個性を出すようにしていますね。とくにキャンドルの色合いは必ず自分で調合するようにしています。そこはこだわっていますね。
―キャンドルのアイデアはどんなときに生まれるんですか?
ずーっと、常に考えていますね。けっこう、なんでもロウで作ることはできるから。なにかかわいいものを見つけたら、「これはどうやったらキャンドルにできるかな?」って、考え始めて。もう職業病みたいな感じです(笑)。
たとえば、ここにあるこの鞄のシワが“いいな”って思ったら、「ここをこう押さえれば、ロウでシワが作れるな」とか。そういうアイデアは、いつも頭の中で考えています。だから、アイデアに詰まるとかってことはないですね。
―今後、こんなことをしてみたいという夢はありますか?
海外でも展示をしてみたいですね。もちろん、国内でもたくさんやっていきたいと思っています。12月には金沢21世紀美術館でスタイリストの大森仔佑子さんと2人展を開催する予定です。あと、2月にはLamp harajukuでも展示を行なう予定です。
5月に神戸で開催されたキャンドル展の様子。テーマは「活け花」。
私自身が、短期集中型で前々から準備ができないタイプなんで。いつも、バタバタと追われながら制作をしています(笑)。でも、今後はじっくりと時間をかけて作っていきたいと思っています。手作業でしかだせないもの、色も、形も、こだわったものを丁寧に作り続けていきたいですね。あとは、来年あたりにまたショップもできたらいいなって思っていますので、楽しみにしていてください。
(取材/梅原加奈)