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木工作品で伝える、ぬくもりある暮らし―かぜまがり村工房

2009年11月02日02時01分

ささやかな季節の変化を木工作品で楽しんでほしい


もみの木や雪だるまのオブジェ。プレゼントにも喜ばれそう。
―作品の材料となっている木の表情がほんとうに楽しいですね。どんな木を使っているのですか?

ケヤキ、シオジ、ブナ、タモ、サクラなど、固くしっかりとした木を使っています。サクラの木は皮目もきれいで味わいがあるんです。ですので、皮目を生かしたデザインもよくしますね。それぞれ、木の香りもいいんですよ。

―作品は時計だけではなく、幅広く手がけられていますよね。

はい。時計の材料に、分厚い一枚板を使用するんですね。カットして残った木片を利用して、小物を作るようになりました。小さな木や花や家などのモチーフをアレンジした「物語の丘時計」という作品などを作るようになったんですね。その作品も評判を呼び、モチーフのバリエーションをいろいろ作って、季節変わりの丘時計になったり、時計ではなくオブジェとして飾ることができるものを作ったり……。モチーフに色を付けた作品も誕生しました。

そんなモチーフ使いの時計から派生して、ガーデンスティックやブローチ、コースターや箸置きなど、小物も増えていきました。小物のデザインは、奥さんが担当しています。動物モチーフをはじめ、単純な形でかわいいフォルムが印象的な作品が多いんですよ。色付けをしないで、木目を生かしたものと、ペイントしてカラフルに仕上げたものの2種類があります。春には、花や鳥、夏にはマリンテイストのもの、秋にはどんぐりや木の葉などの小物を作り、冬にはクリスマスシリーズも始めました。もみの木に飾れるようなオーナメントや、リースにあしらえるようなオブジェなどのほか、小さなもみの木のオブジェなど、さまざまなデザインがあります。

―ちょうど今、店内がクリスマスの小物で賑やかですね。

はい。洋服を着替えるように、インテリアのオブジェも季節ごとに楽しんでほしいなと思って。小さなブローチを1つ、胸元に付けるだけで冬をますます楽しめたり……。ささやかな季節の変化を木工作品で楽しんでほしいですね。

―木のぬくもりに癒されますね。

本当に。眺めるだけでなく、ふと手に取ったりしたときにも、そのぬくもりにきっとみなさん、ほっと和んでいただけるのでないかと思います。さらに、ペイントしたカラフルな作品ですと、うきうき、わくわくとした気分にもなれますよ。時計、椅子、子どものおもちゃは2代、3代と使い継がれてほしいと願い、強度と性能を工夫し、制作しています。もちろん、修理も受けています。時計のクオーツは長く使用すると、時間が遅れてくるので、メンテナンスします。


クリスマスの作品で賑わうショップ。窓辺にはオーナメントをアシンメトリーにさげたツリーが。

―村里さんは、自然が大好きだと伺いました。

はい。大好きです。年に一度は山に登ってリフレッシュしています。温泉も大好きで、今年は、青春18きっぷを使って、九州の由布院や別府、地獄温泉を満喫してきました。山で小鳥を見たり、花を見たりするのが好きなんです。

―山に登って、作品作りのアイデアを探したりも?

それはないかも(笑)。山は純粋に山を楽しんでます。

―今後の予定を教えていただけますか?

「かぜまがり村工房」では「かぜまがり村のクリスマスSHOP」を12月23日まで開催しています。オーナメントやクリスマスの贈り物にふさわしい小さな木製品をたくさん揃えています。また、12月12日から19日には、神戸市東灘区のギャラリー「しあわせなふくろう」で、「しあわせなふくろうの冬まつり」というグループ展に参加します。ぜひ、いらしてみてください!

(取材/いなだみほ)


かぜまがり村工房 村里幸雄さんから提供いただいたハンドメイドレシピ


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