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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.31

2010年12月04日07時01分

♯3 使うほど味わい深いフロシキ&かわいいクルミボタンに笑顔がこぼれる―「Camphortreeの日常」の福田三記さん


バッグにもショールにもなる、暮らしの中で大活躍のフロシキや手作り雑貨を楽しむ、福田三記さんの登場です!

福田三記さん
夫と娘二人の4人家族。都内の賃貸に居住。デザイン用品色彩資料メーカーでプロユースの商品企画、CGデザインなどの業務に携わる。長女出産を期に退社。2006年より「Camphortree・カンファーツリー」として手作りのフロシキ、クルミボタンのヘアゴムや雑貨等を、ネットショップ・委託店・手作り市などで販売。以後、制作活動を続ける。HP「Camphortree・カンファーツリー」も運営中。

「Camphortreeの日常」



キッチンには手作りの棚。その上に飾ったカレンダーも自作。
――手作りをはじめたきっかけは?

子育てをするようになってから「生活を大事にしたい」と思うようになり、衣食住にかかわることに、できるだけ“手をかけたい”と思うようになりました。
実家は割烹料理屋で、祖母は和裁師、母方の実家は昔養蚕を営んでいて、身近に作り手がいる環境で、子どものころから絵やもの作りは大好きでしたから…。生活に目線が移ってから、必要なものや欲しいもので、「自分で作れるものは自分で作る」という生活になりました。
子どもの衣類や、持ちもの、部屋のファブリックなどを手作りするようになり、幼稚園で「かわいい」と言って声をかけてもらうようになったのが自信になりました。それからもっとたくさんの方に見ていただきたくなって、「世田谷アートフリマ」に初めて出店。そのときにたくさんの方の笑顔に出会えたのが、今まで続けてこられた力になっていると思います。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

フロシキ作りでしょうか。
手作りが好きで何でも作りたくなってしまうのに、実はかなり横着者なので、「2way」とか「いろいろ」なんていうキーワードに弱いんです。3年前ぐらい前、エコブームがはじまったころ、「日本の道具は極めてシンプルであるため、使う人の知恵や技術水準が実用レベルと直結する」という言葉に心惹かれて、出会ったのがフロシキです。
ちょっと偉そうな言葉ですが、簡単に言い換えると、フロシキは「使い方を覚えれば覚えた分お得」とも言えるようにも思えて、それなら“私も自分で作って使ってみよう”とトライ。定番のフラックス色のリネンで、生地幅いっぱいに正方形を裁って周りを三つ押さえで仕上げた初めてのフロシキは、使い方をひとつひとつ覚えながら、考えながら使っていくうちに、すっかり手放せないものになっていました。

それから、リネンやカーゼ、ウールなど素材の違いで使い心地や用途が変わったり、新しい使い方を考えるのもますます楽しみになりました。シンプルなので、バッグ代わりにしたり、ストールやショールとして使ったり、テーブルクロスに使ったり、いろいろ楽しんでいます。



(左)ダイニングテーブルのクロスには、スカラップ刺しゅうで縁どった薄手のリネンのフロシキを使用。「焼きたてのパンも白いミ
ニフロシキに乗せていただきます」
(中)シンプルなプリントのクルミボタンのヘアゴム。毎日何にしようか考えるのも楽しいひととき。
(右)バスルームのドアには、バスタオルとしても使えるリネンガーゼのフロシキをかけて…。



普段でもオフィスでも使える、コンビニサイズのフロシキバッグ。

――ハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

「日常のごはん」と一緒だなって思います。生活ってその日のそのときだけの楽しみではなく、日々の暮らしの時間と一緒に流れていくものなので、その中で毎日、作って、使って、洗って、くたくたになって、また別のものに変わっていく…。私にとってハンドメイドも同じ。
特にフロシキなど、素材がきちんとしていて、シンプルに作ってあるもののほうが、日々の手入れや、変化していく過程も味わいとして最後まで大切に使うことができると思います。そしてボロになっても、また、他の材料になったり。布ものは最後まで、雑巾にして使い切るようにしていますが、そこまでいってもどこか愛着があって、捨てるときも最後まで使い切った充実感で、心置きなく捨てられるんです(笑)。
ものを大切にする気持ちも、こうした中で改めて実感しますね。

また、食べることも大好きな私は「ごはん」とともに、「おやつ」も楽しみのひとつですが(笑)、私の手作りの中で、その“おやつ”にあたるのが、特別な文房具やクルミボタンのアクセサリー作りです。ここでも使い勝手がよくて、ひとりで家事をしているときも、オフィシャルな時も、いろいろなシーンでも使えるように考えて作っていますが、これらの一番大切なのは、気持ちが高揚するもの。作りながらも「かわいい!」ってうれしくなるものを考えて作っています。
小さな女の子も素敵なお姉さんも、ママもみんな、手にとってくださった方が「かわいい!」といって見せてくださる笑顔が、本当にうれしくって。実際にお使いになるときに、その笑顔のまま過ごしてくださったら、ますますうれしいなと…。そのお手伝いができることを光栄に思っています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

肌の弱い娘に作ったクリームがきっかけになって、コスメも手作りするようになったのですが。それ以来、自分のスキンケアやコスメはほぼ手作りしたものになっています。
使い心地もとてもよくて、肌トラブルのある友だちに相談されて作ったのがきっかけで、いまは時々、自宅に友人を招いてのハンドメイドコスメ・プチワークショップを開いています。
もう少し勉強して、相談を受けながら、必要なスキンケアやコスメを手作りするお手伝いもできたらいいなと思っています。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

私なりのフロシキの使い方をまとめた『私のFUROSIKI』という小冊子がありますが、手作り市でも手にとってくださる方が多い一冊です。その後も、使い方や素材も新しいものを加え、日々の生活の中であれこれ試して、ダメだしして…を繰り返しています。そんな、使い方のアイデアや素材をストックして、ある程度また溜まりましたら、第二弾として紹介させていただこうと進めています。

今後行われる手作り市にも参加する予定でいます。4月には「世田谷アートフリマ」に出展しようと思い、それに向けて作品作りを進めています。
また、今回の震災の被害で、被災地では通園・通学用のカバンがなく、子どもたちが大変困っているそうで、日本手芸普及協会のスクールバッグ募集の企画に参加しました。少しでも被災者の役に立ち、ひとりでも多くのお子さんたちが笑顔になれること願っています。

■「世田谷アートフリマ vol.15
開催日:2011年4月23日(土)、24日(日)
時間:11:00~18:00






今回のご紹介は以上になります。次回もお楽しみに!

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