エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.31
2010年12月04日07時01分♯2 ひと針ひと針思いをこめた刺しゅう&手作りバッグが大人かわいい―「petit panier * note」のpetit-panierさん
手をかけた刺しゅう入りのバッグやかご編みバッグなど、甘すぎないかわいらしい作品を手がける、petit-panierさんの登場です!
大阪在住。会社勤めを辞め、花に携わる仕事がしたくて花店にて就業。その後「petit panier」として自分で花の宅配をはじめるとともに、並行して手伝っていた叔母の店で和の古布で小物を作るように。もともと好きだった手芸を生かして、2002年よりハンドメイドの作品も同名HP「petit panier」のウェブショップで販売開始。現在、ウェブショップ、イベント参加、委託販売などでバッグを中心に布小物、アクセサリーなどを制作。
「petit panier * note」
刺しゅうや編み物はリビングのソファでゆっくり。こちらがミシ
ン作業のスペース。
子どものころから母や祖母の手作りの洋服をたくさん着せてもらっていたこともあり、いつも身近にハンドメイドはありました。小学生くらいには、すでに編み物や刺しゅうも教わったような気がします。
ハンドメイド好きなら誰もが経験のあるビーズやフェルトの小物からはじまって、パッチワークや和裁、かご編みなど、いろいろ興味が移り、広く浅く経験しました。
一時はミシンもしまったままの時期があったのですが、その後祖母と暮らすようになって図案などなくても、なんでも編んでしまう魔法の手に改めて感動。自分の洋服はほとんど手作り、そしてそのひとつひとつにとても愛情がこもっているのを感じました。
その姿にまたハンドメイド欲がふつふつとよみがえったのです。
――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?
ちくちくと手仕事で縫うこと。編み物をしたり、ミシンで縫うことも大好きですが、ひと針ひと針縫ったり、刺しゅうをしたり…といった手仕事が好きです。
中学の時に家庭科の授業でパジャマの制作があったのですが、なぜか私はずっと興味があったスモッキング刺しゅうをそのパジャマに施したいと思い、先生に無理を言ってやらせてもらいました。
このときの先生がとても良くしてくださって、やり方のわからない先生も自ら資料を用意して練習し、教えてくださったんです。初めてのスモッキング刺しゅうを無地に刺すという無謀とも思えるチャレンジに、途中くじけそうになりながら作り上げた作品は大切すぎてなかなか着ることすらできませんでした。
たぶんこの経験のおかげで、ただ手芸が好きというだけではなく、得意分野と思えるようになった気がします。
(左)朝日が入って気持ち良いリビングの一角。「お気に入りの雑貨や作品のヒントになる本などを飾っています」 (中)バックとお揃いの生地と手編みモチーフのガーランド。 (右)「ひと針ひと針、大好きなスモッキング刺しゅうを刺したバッグです」 |
現在マイブームのクロスステッチと手編みかご底のバック。
――petit panierさんにとってハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?
古くてあたたかみのあるもの、繊細で美しいもの、綺麗なものにはもちろん魅かれるのですが、やっぱり、女性はいくつになってもかわいいものには目がありませんよね。「大人の女性が持てるかわいいものを自分で作りたい」という思いから、私の作品作りははじまりました。
へこんだときでも、ちくちくと刺しゅうなどをしていると心が落ち着きますし、でき上がって形になってくると達成感も得られます。
甘すぎないけどかわいいものをていねいに作る、この思いが私の作品になっていると思います。そして、使ってくださった方からのあたたかいメッセージが、いつも幸せな気持ちにしてくれます。これがある限りハンドメイドはやめられませんね。
――他の分野で挑戦してみたいものは?
革の作品に興味があります。他に刺しゅうにはたくさんの種類テクニックがありますが、ヒーダボーなどチャレンジしてみたいものがいろいろあります。
もっと勉強していきたい分野ですね。それに生花を扱っていた経験が生かせたらいいな、とも思います。
――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。
現在はバッグ作りが中心ですが、洋服などにも広げていきたいです。
かご編みの技術も生かして自然のつるで編んだかごも作品に取り入れていきたいと思っています。
そしてなんといっても、手に取ってくれた人、使ってくれた人が思わず笑顔になるようなもの作りがしていけたらいいな、と思います。
続いて、いろいろな使い方が楽しめるフロシキ&クルミボタンがかわいい、福田三記さんの登場です。