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「本当に作りたいものを」―川端さよこさんの可憐で繊細な作品たち

2008年12月02日05時01分

フォーマルにも普段着にも使えるオリジナルのコサージュ作り


自身が作ったカゴバッグや、購入したものがずらり。
上段のチェックの布を使ったバッグは、大好きな『Bonne Maman』の
ジャムをイメージしてデザインしたもの。
―現在は、コサージュをメインに作ってらっしゃるんですよね?

しばらくはコサージュを中心にがんばろうかなと思ってますね。まだ布しか扱えなかったときは、バッグとかポーチとかを作ってたんですけど。バッグは布だけでは限界があるので、カゴも編めたらいいなと思い、先生のところに習いにいってカゴバッグも作れるようになったんです。そうしたら、カゴにお花をつけたいなと思ったんですね。カゴにつけるコサージュだったら、革がいいなと思ったので、ほぼ独学なんですけど、革のコサージュ作りを覚えて。わからないことは材料を売っているお店の方にいろいろ聞いたりして。一度だけ、一日講習にも行ったんですよ。そのときも疑問点を全部書いていって、先生をつかまえて全部聞いてきましたね(笑)。あとは、失敗を重ねながら、自分で作っていきました。ただ自分が開いている教室では、革コサージュだけだと教材として足りないので、布でも作るようになって、今では布を使うほうが多いんですけどね。

―革の場合、色を染めるのは難しいですか?

そんなことないですよ。専用の染料があるので。私が使っているのは牛革なんですけど、発色が良いといわれている革です。ほかにも豚とか羊とかいろいろあるんですけど、この牛革がいちばん発色が良いと思いますね。

―材料の革はどちらで手に入れるのでしょうか?

私は高田馬場の誠和という会社で、たいてい牛半頭分の1枚買いですね。牛を背中で切った状態で、1頭から2枚とれるんですけど、微妙に、牛の形をしてるんです(笑)! 半頭分でもすぐなくなっちゃうんですよ。渋谷のハンズではカット売りもしていますが、私はほとんど1枚の状態で買います。場所によって固さも違うんですよ。ふつう革って厚いと思うんですけど、これは0.4mmにすいてもらってます。だから、ミシンでもふつうに縫えるんですよね。


(左)アトリエには材料やこれまで作った作品のストックも。
(中、右)制作に欠かせない道具たち。左側の、布コサージュに使うコテは代々30年ほど使っているとか!
ペンチや目打ちはカワイイうさぎの箱に収納。

―コサージュをはじめ、デザインのインスピレーションはどんなところから受けるのでしょう?

ヒントにするのはきれいな洋菓子とかショコラが多いですね。雑誌などに載っていたものを切り抜いておいたりもしています。あとコサージュっていうと、お花だと思うんですけど、あんまりお花を観察したりはしないですね。最初は忠実にお花って感じのものを作ってたんですけど、今はそんなに。「これ、何のお花ですか?」って聞かれることがよくあるんですけど、あんまり決めていないんですよ。正統なコサージュというものよりも、コサージュと雑貨の中間というか……。普段着にも使えるけど、カジュアルすぎない、コサージュみたいな、ブローチみたいなものが作りたくて。あとはソフィア・コッポラの映画とかパンフレットとかもよく観ます。「ラデュレ」の洋菓子とかもいっぱい載ってますしね。

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