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文具をテーマにした、yurulikuの遊び心あふれる雑貨

2008年12月02日19時01分
大学ノートや定規など文具をモチーフに、誰もが懐かしく感じるユニークな作品を生み出している、クリエイティブユニット・yuruliku。お二人のアトリエは、廃校になった小学校を利用した「台東デザイナーズビレッジ」にあります。作品ともぴったりの雰囲気のアトリエで、すべて手作業というこだわりの作品づくりについて、お話を伺いました。

yuruliku/ユルリク

オオネダキヌエと池上幸志(バナナオ)による、クリエイティブユニット。新しいスタイルの「デザイン文具」を目指し、誰もが楽しい気持ちになるような、遊び心とユーモアのあるデザインを提案する。秋に美篶堂(御茶ノ水)で個展をする予定。
ホームページ:http://www.yuruliku.com

職人の街、台東デザイナーズビレッジにアトリエを構えて


いちばん最初に手がけた、大学ノートをモチーフにしたバッグ。
―ユルリクとしての活動はいつから?

池上 2005年に活動をスタートして、OZONEでのクラフトマーケットに参加したんです。その年の秋に、美篶堂ギャラリーで初めての個展をさせていただきました。それまで勤めていた会社を辞めて、本格的に活動を始めたのは2年前。この「台東デザイナーズビレッジ」の入居が決まってからですね。

―お二人のアトリエがある、台東デザイナーズビレッジとは?

オオネダ ファッション関連の創業支援施設として、5年前に小学校の校舎を活用して設立されました。区がバックアップして、19組のクリエイターが、ビジネスとしてきちんとやっていけるようなサポートをしてくれるんです。ファッション関連といってもジャンルもばらばらで、いろんな人がいろんなかたちで活動していますね。

池上 この辺には仕入れでよく来ていたので、以前から存在は知っていました。それまで自宅とアトリエ兼用で作業をしていたので、ここに入ってから動き方が変わってきましたね。

オオネダ もう少しビジネス寄りというか、“ちょっと趣味でやっている”という考え方を変えないといけないような場所でもあるので。

池上 まわりに業者さんがすごく多いということもあって、土地としても便利だし、ここに入ったことで地元の業者さんとの繋がりもかなり増えたので、今まで知らなかったことやできなかったことが、教えてもらってできるようになってきたり、ものづくりの面においても変わりました。


(左) 小学校の雰囲気がそのまま残る、台東デザイナーズビレッジ。
(右) もともとは理科室だったという制作室。


―図書室や制作室など、豊富な共有スペースも使用できるそうですね。

オオネダ 私たちの作品のプリントはすべてシルクスクリーンで、手作業で刷っているので、制作室で作業できるのも嬉しいです。展示会や受注会をここでやるという人もいます。古くて雰囲気のある建物なので、共有スペースはファッションの撮影などにもよく使われていますね。ずっとここにいたい感じなのですが、期限があって基本的に2年間の契約なんです。

池上 入居するときは嬉しいのですが、しばらくすると現実的になってきて(笑)。最長でも3年で出ないといけないので、それまでになんとかしなくてはという感じになりますね。

―ユルリクの活動とは別にも、いろいろなことをされていますよね。

オオネダ 私はもともとグリーティングカードを作るメーカーで、カードやカレンダーのデザインをしていたので、ユルリクデザインとして、企業のデザインもいくつかしています。池上はテキスタイルが専門だったので、布のデザインの仕事がメインです。

池上 ちょっと特殊なのですが、自動車のシートに使うテキスタイルの開発の仕事をしていたので、今も継続してその仕事を受けています。それ以外にもグラフィックのデザインをしたり。ユルリクの活動とやっていることはかなり違いますね。


上履きや体操着からイメージしたという「体育かばん」シリーズ
―ユルリクでは、はじめから文具をテーマに作っているのですか?

池上 最初にまず名前を決めて、何かを作ろうというところからスタートしました。二人ともずっと会社の中でデザイナーとして仕事をしてきたというのもあって、会社ではできないような形のものを作ろうと考えて、文具が好きだったので、自分たちで文具を作りたいという話になったんです。

オオネダ 文具そのものではなく、もっと自分たちらしいアプローチでできないかと思ったのがきっかけですね。

池上 最初に大学ノートをモチーフにしたフェルトのバッグを作ったんですけど、そこから方向性を絞っていきました。

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赤木真弓  , 台東デザイナーズビレッジ  , かばん  , yuruliku  , ノート  , 文具  ,

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