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文具をテーマにした、yurulikuの遊び心あふれる雑貨

2008年12月02日19時01分

幅広いイメージから落とし込んだ文具を作りたい


デザインをてがけた、本物のノート。
―お二人の役割分担は?

池上 デザインに関してはすべて2人で話し合って詰めていきます。作業的な部分だけ、役割が分かれています。

オオネダ 縫製は全て池上、私はプリントを担当しています。

―すべて手作業ということですが、作るのにはどのくらい時間がかかりますか?

池上 いちばん大きなかばんで、1日2個が限界です。プリントなどを入れるともっとかかります。それでもずいぶん慣れてきて早くなったんです。前は1日に1個も作れなかったので(笑)。

オオネダ 最近は7割を完全に2人で作って、残りの3割くらいを近所の職人さんにお手伝いしていただいています。最後のツメの部分は私たちで。自分たちも作るのが好きなので、手放したくない部分もあるのかもしれません。上手くバランスをとって続けていく方向を見つけたいです。

―最近ではノートのデザインまで手がけられたとか?

オオネダ ツバメノートさんの、新しい大学ノートのデザインを担当させていただきました。いつか文具をやりたいなと思っていたんですが、こんなに早い段階で、しかもツバメノートさんでできるとは思ってもみませんでした。

池上 2006年にspiral marketで展示をさせていただいたときに、ツバメノートさんのノートを一緒に販売させていただいたのが、知り合ったきっかけです。ここに入居することになったら、ツバメノートさんの会社が5分くらいの場所にあって……。そんな不思議なご縁が繋がった感じなんです。


教室を改装したアトリエ。廊下や黒板、ロッカーなど懐かしい雰囲気。


―アイデアはどんなところから?

オオネダ 身近なことから発想することが多いです。例えば、以前開催した個展では、5月だったので、フェルトに新聞の柄を刷って兜を作りました。「寄り道新聞」というタイトルで全部ハッピーな記事を書いて、一面分のオリジナル新聞を作ったのですが、その記事を考えるのが一番大変でした(笑)。その後、スリッパの企画展のお誘いを受けて、その新聞のフェルトを使ってスリッパを作ったりもしました。ただ、どんなシリーズを作っていても、つい最初に作ってしまうのはペンケース。「体育かばん」シリーズも、ペンケースからかばんに広がっていったんです。

池上 ペンケースだと、いろいろ作りたいものがあるんですよね(笑)。子どもが使うような大容量のペンケースとか、ちょっと作ってみたいです。

―文具って世代を選ばないところがいいですね。

オオネダ そういうこともあって、お客様の幅が広いんです。男性女性、年代もあまり問わなくて、身の回りにあるものをテーマにしてよかったなと思います。でもついつい凝ってしまうので、ブレーキをかけないと自分たちが大変になってしまって。そこが一番の問題かもしれません(笑)。

―ところで、池上さんの「バナナオ」というお名前は?


最新作の「運動会シリーズ」。
かばんやポーチは、はちまきやゼッケンをイメージしている。
池上 以前はサラリーマンをしながら活動していたので、名前を伏せていたんです。単純にバナナが好きなので、“バナナオ”という名前にしました。最初は日本人じゃないと思われたりしましたね(笑)。

―今後の抱負は?

池上 今は学校にアトリエがあって、文具という軸を中心に、学校系のモチーフからイメージしたものを作っているので、その流れのものをこれからも作ろうと思っています。また、学校以外のイメージを文具に落とし込んだ作品も作りたいです。街中で見たものや、自然のものをテーマにした文具も作りたいですね。

オオネダ 知らないうちに、学校という場所からインスピレーションを受けているかもしれないので、ここにいる間にもっといろいろ作りたいですね。新しく始めた「文具てぬぐい」も、いろいろな種類を作りたいと考えています。

池上 外の業者や職人さんだからできることもあると思うので、もっと一緒にやってみたいです。今後は自分たちだけで作ることにこだわらず、自分たちではできないことも取り入れてやっていけたらと思っています。「続ける」というのが一番の目標なので、長く続けるための方法を考えていきたいです。

(取材/赤木真弓)


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