エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.35
2010年12月09日16時01分今回は 「DECOクレイクラフト Rose Works」のNaokoさん、「Natural Days~de soeur~」のYUMIさん&IKUさん、「kupu」のすずきよりこさんの3名の作家さんにご登場いただきます。
♯1 花びら一枚一枚がしなやかで、生花のようなクレイのお花が美しい――「DECOクレイクラフト Rose Works」のNaokoさん
繊細な花の色や形の表現はもちろん、器から資材選びまでコンビネーションを大切にした作品作りを楽しむ、Naokoさんの登場です!
大阪府高槻市在住。DECOクレイクラフトアカデミー認定講師。2001年講師資格取得後、東京都立川市の自宅にて教室を開講。夫の転勤に伴い、2004年春からは大阪府高槻市の自宅にて教室を開講し、現在に至る。クレイでお花や人形を作る楽しさを伝える仕事の傍ら、オーダーメイドのアレンジメントなども制作。ホームページ「Rose Works」も運営。
「DECOクレイクラフト Rose Works」
自宅のアトリエ兼レッスン室。レッスンは4人までの少人数制。
「レッスン中は生徒さんの熱意と笑い声であふれています」
――手作りをはじめたきっかけは?
私は若いころから不器用で、実は手作りにはあまり関心がありませんでした。
ところが、下の娘が幼稚園に入った年に引き受けた役員で、バザー担当になってしまったんです。何かひとつでも手作りのものを提出しなければならなくて、「私でもできるもの」を見つけようと思って、駆け込んだ本屋さんで手にしたのが、1冊のDECOクレイの本でした。
手芸や簡単なクラフトの本も手に取ってみましたが、クレイのお花ほど私の心をときめかせるものは他にはありませんでしたね。
ページをめくって、「すごくかわいい!作ってみたい!」と思ったことが、私がクレイをはじめるきかっけになりました。
――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?
クレイで作るお花です。
特にバラやシャクヤクなど花びらの枚数の多いお花を作るのが大好きです。
クレイを知った当時はガーデニングにはまっていて、庭で数種類のイングリッシュローズを育てていましたが、「こんなお花を自分で作ることができたらいいな…」という強い思いにかられ、上手に作れるようになりたくて夢中で練習しました。
それ以来、とても繊細で手のこんだ花びらの多いクレイのお花を作ることに魅了され、今に至っています。
(左)レッスン部屋の白いチェストにはお気に入りの作品や新しいものをディスプレイ。 (中)大好きなシャクヤクがメインのブーケ。昨年行った教室展で展示したもの。 (右)切り絵のような、刺しゅうのような…すべてクレイで半立体的に仕上げたウォールデコレーション。 |
最近仕上げた一番新しい作品。「ダリアの花びらの色や形、
質感にこだわって作りました」
自分が思い描いたものを表現できる、ということだと思います。ただのクレイの塊から、色作り・お花づくり・アレンジ…と何もないところから形にするのは簡単ではありませんが、イメージ通りのものが仕上がった時の達成感はそれまでの苦労を忘れさせてくれます。そして、自分が「素敵!」とか「かわいい」と思ったものに共感してくれる方がいることにも大きな喜びを感じます。
大変だけれど、ひとつひとつの工程を楽しいと感じながらついつい夢中になってしまうところもハンドメイドの魅力だと思います。
自分らしい作品作りのポイントは「コンビネーション」です。お花の色や形を美しく作るのはもちろんですが、合わせる器やその他の資材選びはとっても重要。
また、雑誌やテレビ、インターネットなど、常にいろいろなところにアンテナを張って、旬のものを取り入れるということにもこだわっています。
妥協せず、「これがベストバランスだ」と思える作品に仕上げることが私らしさにつながる一番大切なことだと思って製作しています。
――他の分野で挑戦してみたいものは?
今、私が主に製作に使用しているのはソフトクレイですが、今後はハードタイプのクレイで造形的なことにもチャレンジしたいと思っています。
それから、手作りとはかけ離れていますが、今、とっても興味があるのが英会話とダイビング。英会話は、せめて日常会話くらい…と教材はすでに購入済みですが、なかなか先に進まず(笑)。ダイビングは今のところまだ「体験」どまりですが、大好きな海に潜れるように、いつかライセンス取得を目指したいです。
――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。
クレイで何かを…となると、作ったことのないお花やお人形など、まだまだ作ってみたいものはたくさんあります。また一方で、個人的にひとつの作品を作るというより、展示会などを企画して、生徒の皆さんと共同で製作を進めながら空間をデザインするというような、少しだけ規模の大きなことを目標にしています。
9月28日からは東京・銀座の松屋にて私の所属する「DECOクレイクラフトアカデミー」の30周年記念展示会が開催されます。日本各地、そして海外の講師陣からも多数の作品が展示されますし、私の教室の作品も展示する予定になってますので、ぜひたくさんの方にお越しいただいて、クレイのすばらしさを知っていただけたらうれしいです。
また、来春には再び関東に戻ることが決まっています。高槻の自宅教室には終止符を打つことになってしまいましたが、次はもう一度関東で教室を再開! 教室運営という点では一からのスタートですが、これまでの経験を活かして、私らしい作品作りと教室作りを目指して頑張っていくつもりです。
続いて、姉妹で洋服からアクセサリーまでトータルなハンドメイドを楽しむYUMIさん&IKUさんの登場です!