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湘南から発信する、生活に寄り添う楽器作り―cross road 高崎コウジさん

2008年12月03日12時01分
楽器作家であり、茅ヶ崎の「cross road」のショップオーナーであり、サーファーでもある高崎コウジさん。ゆるゆるとしたライフスタイルの中、楽しみながら生まれる手作り楽器の数々を見ていると、「こんな生き方したいな」と思ってしまいます。そんな高崎さんの日々の活動について、お話を伺いました。

高崎コウジさん/Koji Takasaki

楽器作家。「誰もがアートや音楽を特別なことでなく日常のものとして楽しめる場を身近に作りたい」という思いから1994年より湘南のアーティストネットワーク「シーラカンスプロジェクト」を立ち上げ、子どもたちと現代美術系の作家とのコラボレーションやワークショップの運営を行う。2003年からは地元の茅ヶ崎にショップ「cross road」をオープン。ひょうたんやリサイクル素材を使った楽器の製作、ワークショップを行っている。
http://www.crossroad-chigasaki.com/

ひとつひとつ違って個性がある、ひょうたんで作る楽器


ショップは茅ヶ崎のビーチから徒歩10分ほどの住宅街にある
―「cross road」、かわいいお店ですね。楽器だけでなく、生活雑貨もあるんですか?

湘南のアーティストの作品や、バリなどの輸入雑貨も半分ぐらい扱っています。ひとことで言うと、「日常生活を楽しむためのモノやソフトを提供するお店」で、その中の一つが手作り楽器なんです。ひょうたんカリンバに、ひょうたんマラカス、ペンダントカリンバ、ひょうたんアサラト……。どれも自然の素材を使ったものです。

―天井からぶら下がっているひょうたんスピーカーからは、いい音がしますね。

ひょうたんは、私にとってはシンボリックなものなんです。ひょうたんは人類最古の栽培植物であったと言われているんですよ。その頃から人間の生活に密着していたのです。ひょうたんはアフリカ起源なのですが、人類が水の入ったひょうたんを持って陸路も海路も移動したため、世界中に広まったと言われているんです。

―そうなんですね! ひょうたんカリンバもとてもきれいな音。販売しているだけでなく、ワークショップも行われていると聞きました。

はい。ショップの2階で、定期的にワークショップを行っています。みんなで作るのはとても楽しめますよ。ひょうたんの楽器は竹などに比べて加工のしやすさが魅力なんです。ひょうたんカリンバも、たとえばペンダントタイプの小さなものは絶妙なサイズで、塗りたくなる大きさでしょ。イラストが苦手な方でも案外描けてしまったりするんです。

―どんな人でも参加できますか?

どなたでも参加できます。うちのワークショップは、ちょっとした遊び心があって、あっけらかんとした楽しさがあり、適度な達成感も得られます。ひょうたんって、ひとつとして同じものがないんですよ。殻の厚さ、固さ、形、みんな違って個性があるのですが、参加者のみなさん、それぞれ自分に合ったひょうたんを選ばれておもしろいですよ。このワークショップをやることで、とても学びが多く、ファシリテーターとして自分もとっても楽しめています。


茅ヶ崎生まれの作家、黒田真琴さんの手編みの帽子など、ショップには、湘南アーティストの作品が充実している。


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