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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 vol.39

2011年12月01日12時01分
プロ・アマチュア問わず、実はハンドメイドの達人が多く利用していることでも有名なエキサイトブログ。そんなエキサイトブロガーから、選りすぐりのハンドメイド作家の方々の、とっておきのアトリエをご紹介。

今回は「たんぽぽ日和」のtanpopoさんにご登場いただきます。


♯1 人の心をほんわかさせる羊毛から、ママのやさしい手作りが生まれる!――「たんぽぽ日和」のtanpopoさん


羊毛から糸を紡いで染めたり、編みものをしたり、羊毛フェルトを手がけたり…。羊毛にまつわる温かな手作りを楽しむ、tanpopoさんの登場です!

tanpopoさん
静岡県伊豆の国市在住。11歳の女の子のママ。15年ほど前から、子育てをしながらハンドメイドを楽しむようになる。現在は、趣味で楽しむほか、イベントに出品したり、注文販売を手がける。羊毛好きが高じて、静岡県富士宮市の「まかいの牧場」のウール倶楽部の会員に。羊毛から糸を紡いだり、染めたり、羊毛フェルトや編みもの作品などを楽しむ。

「たんぽぽ日和」



宝物のようなお針箱。「このひと箱があると娘のバレエの衣裳直しも、ちょ
っとした刺しゅうも苦もなくできます」

――手作りをはじめたきっかけは?

母がとても器用な人で、いろいろなものを作ってくれました。
小さなころ、母が作ってくれたコップ入れにミルクカップとネコの刺しゅうがしてあって、大好きだったんです。朝起きたらでき上がっていたイチゴの編み込み入りのベストとか…。いろいろなあたたかい思い出がたくさんあって、私も手作りをしてみたいと思っていたのですが、お勤め時代にはなかなかすることができませんでした。
結婚して仕事を辞めたのを機に、ミシンを買って裁縫や刺しゅう、パッチワークといろいろなことを楽しんでいましたが、娘が生まれて、おもちゃやお人形、絵本も…とさらにいろいろな手作りをするようになりました。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

羊毛を使ったハンドメイドといったらいいでしょうか。
羊毛フェルトはもちろん、羊毛から糸を紡いだり、紡いだ糸で編みものをしたり…。そんな、心あたたまる手作りが得意というか、大好きですね。
最初に、羊毛フェルトに興味を持ったのは、シュタイナー教育からです。娘が生まれて感性豊かに育ってほしいと思っていましたが、そのときに出会ったのがシュタイナー教育の本でした。その中に羊毛フェルトがあって、ニードルとフェルト、そして小さなシュタイナー教育の本で見よう見まねで作りはじめました。
羊毛の持つぬくもりが私を癒してくれて、どんどんのめり込んでいきました。それから、羊毛そのものにとても魅力を感じ、今では糸を紡いだり、編みものをしたり、羊毛にまつわる手作りを楽しんでいます。




(左)糸を紡ぐのはふとした隙間の時間…。「これは今年もらった羊のウールで作った糸です」
(中)「自分で紡いだ糸で編む…なんて特別で幸せなことでしょう。自然の色に染まる羊毛を手に取るときの喜びも格別です」
(右)ちくちく手作りした冬のコート。「娘も気に入ってくれています。喜んで着てくれるこの子がいたから、手作りがこんなに好き
になりました。娘は大切な理解者です」



やぎの親子。「この2匹の周りにはいつもやさしい空気が流れます」
―tanpopoさんにとってハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

ハンドメイドというか、羊毛には何やら不思議な力があるようです。人をほんわかとさせるやさしい力が。さらに、作っている人の気持ちも宿るようです。
私はいつも「あ~かわいい」って思いながら作品を作るのですが、そうするとできたものも、なんとなくにこにこしてくれるように思います。いろいろなものがミックスして人の心に届くものを作りたいといつも思います。
小さなお子さんがいっぱいかわいがってくれて、よれよれになってしまったうさぎちゃんが時々私のもとに修理のために戻ってきますが、自分で作ったものなのに、かわいがられていると思えて、すごく特別なうさぎちゃんに見えたりします。とってもうれしい思いがする瞬間です。

糸を紡ぐのにも個性が出ます。ひとりひとり、当たり前ですけれど、紡ぐ糸は違います。糸のより加減もそうですし、太さも。それを編むときにも手加減が違いますし、色選びも違います。それがすごく楽しいんです。
羊毛を手に取るようになってそんなことを思いましたから、邪悪な気持ちの時には、羊毛はあまり触らないようにしています(笑)。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

私はひと通りいろいろなことに手を出してきたのですが(笑)、ぜひやってみたいと思っているのはタッティングレースです。普通のレース編みはするので、ちょっと特別なレースの世界に憧れます。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

先ほど得意な分野の回答でも触れましたが…、羊毛が細長い糸になって、いろいろなことに私を繋ぎとめてくれました。
まかいの牧場で活動している「ウール倶楽部」との出会いもそのひとつ。羊の毛を自分で洗い、カーディングし、染色も教えていただいて、そのウール(羊毛)を自分の糸車で紡いで糸にして編んでいます。今、その糸を使ってフェアアイルニットに挑戦しています。原点に戻って、じっくりと作っていくものを大切にしたいと思います。

その「ウール倶楽部」で1年に一度、年末12月に展示会が開催されています。私は今回3回目の参加となりました。毎年、富士宮市文化会館で行われていたのですが、今年はまかいの牧場の中にある私たちの工房をステージにして12月9日~11日の3日間行われました。
工房は比較的古い建物なのですが、木造で光がとても美しく入ります。木々の色も映るようで、とても素敵な空気での展示会でした。ペチカにまきをくべてぱちぱちという音を聞きながら係の仕事のかたわら、編みものをしたり、来てくださった方にペチカの側で少しお茶の時間を過ごしていただいたり、作品と一緒に工房の空気も感じていただけたと思います。
私はリクエストもあって、ニードルフェルトの作品をいくつか出させてたいただきました。来年のプロジェクトもはじまって、来年は私の得意なかぎ針もあるようなのでとても楽しみにしています。

それと、娘が生まれてから折々に作ってきた絵本を少し時間ができたら、また作ってみたいと思っています。





次回もお楽しみに!

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