エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 vol.40

2011年12月02日02時01分

♯1 上品な香りが漂う、ふんわり柔らかテイストの大人かわいい洋服＆アクセサリーが魅力！――「cl'e」のクレさん

アンティークレースを使った繊細で女性らしい服作り＆小物作りを楽しむ、クレさんの登場です！




――手作りをはじめたきっかけは？

洋服を作る世界に行きたいと思うようになったのは小学校5年生のころ。夏休みの自由課題で、パンツを作ったのがきっかけで、夢を追い続けて東京の服飾専門学校へ進学しました。
結婚を機に、地元へ戻って専門学校の教師をしていたのですが、出産で洋裁から離れる生活が続いていて、ミシンも納戸の奥にしまってある状態で…子育てで手いっぱいでしたね。
でもそんな時、ふと自分の赤ちゃんの帽子を作ったのが、知り合いの雑貨屋さんのオーナーの目に留まり、委託販売をさせていただくことになったんです。

それから、少しずつ大人服の販売もはじめて、『cl'e』(クレ）を立ち上げました。現在は、日本ヴォーグ社さんで、大人服の制作もさせていただいているのですが、まさか今このようなお仕事をさせていただいているなんて、夢にも思いませんでした。

――得意な分野は？またその分野に興味をもったきっかけは？

女性らしい柔らかいシルエットの洋服や、ふわっとしたモチーフのアクセサリーを作るのが得意です。
もともと小さくて繊細な、それでいてかわいらしいものが大好きで、作品作りにおいては常に上品で綺麗なものを心がけています。特に花柄が好きで、リバティプリントを使った作品は数多く作りました。

あとは、最近、アクセサリー分野にも力を入れています。きっかけは花からインスピレーションを得て作ったヘアクリップ。オリジナルの組み立て法で、花弁をふんわり立体的に作ったモチーフは、束ねた髪にお花が咲いたような可憐な印象を与えてくれます。リバティプリントで作ったヘアクリップは人気商品で、シーズンごとにコレクションのように買い足していただいているお客さまもいらっしゃいます。これからも定番商品として作り続けていきたいですね。

（左）出番を待つアンティークレースたち。 （中）人気商品のリバティープリントのヘアクリップ。 （右）ふんわりとやさしい雰囲気のキャミソール。

―cl’eさんにとってハンドメイドの魅力＆自分らしい作品作りのポイントは？

ハンドメイドの魅力は自分のカラーを出せるということですね。
作品を見ただけで“あの作家さんの制作したものだ”とわかると思うのですが、それだけでなく、手を加えたことによる温かみが作品に込められているその素晴らしさと熱意に、感動を覚えることが多々あります。

物作りをするうえで、いろいろなご縁や、つながりができて大変刺激になっていますが、こういったデザインの制作のインスピレーションを得るのは、私の中ではズバリ「旅」です。旅先で見る空間、人、建物、風土、習慣…。もちろん新しい流行を見ることも参考になりますが、それと同時に、客観的に自分を見つめるいい機会にもなりますし、常にそれを忘れないようにしています。
先ほどもふれたように、私が作る柔らかい印象の大人かわいいもの、繊細で綺麗な今の作風も、旅から得たものが大半を占めているといってもいいんではないでしょうか。来年は海外へも行く機会ができるので、また新たなインスピレーションを得られることを密かに期待しています。

――他の分野で挑戦してみたいものは？

写真をもっと勉強したいです。最近やっと一眼レフカメラを買ったので、まだビギナーですが、「ここ！」という、いい瞬間が撮れるように技術を磨いていきたいです。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

ビジューのアクセサリー技術をもっと充実させたいですね。
もっともっと新しい技術が業界に誕生してきているので、自分にとって共感できるものがあれば、どんどん取り入れていきたいと思っています。
毎日が本当に勉強の連続です。それを見つけるのが楽しいんですが。

今後は、しばらく休んでいた個展などができればいいかなと思っています。やっと自分らしい作品作りができるようになったので、その集大成として、何か記念に残るものができればいいなと密かに思っています。
また、現在は、NＰＯ法人クローバに岐阜のママを応援するコミュニティサイトに参加し、ソーイングのコミュも立ち上げました。
岐阜はハンドメイドイベントも盛んですし、ソーイング歴20年の経験を生かして、これからママさんたちをどんどん応援していきたいと思います。





次回もお楽しみに！