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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 vol.42

2011年12月03日08時01分
プロ・アマチュア問わず、実はハンドメイドの達人が多く利用していることでも有名なエキサイトブログ。そんなエキサイトブロガーから、選りすぐりのハンドメイド作家の方々の、とっておきのアトリエをご紹介。

今回は「クランドゥイユの手仕事メモ」のゆうこさんにご登場いただきます。


♯1 グラフィックデザイナーのセンスを生かした斬新なデザインと実用性がオリジナル感をアップ!――「クランドゥイユの手仕事メモ」のゆうこさん


ルーズさと真面目さのバランスを大切に、裂いたり、編んだり、異素材を組み合わせた布バッグや、シルクスクリーンを取り入れたハンドメイド作品を手がける、ゆうこさんの登場です!

ゆうこさん
岡山県倉敷市在住。高校・大学とデザイン科を卒業、デザイン事務所勤務を経て、結婚・出産。現在2歳の娘と主人と三人暮らし。7年前にハンドメイド活動をはじめ、同時にイベント運営に携わる。2008年から「CLE」として、バッグや小物、オリジナルデザインのペーパーアイテムを中心にイベントに参加。シルクスクリーンレッスンや布小物の講師、イベント企画者としても活動。2010年「clin d'oeil(クランドゥイユ)」と改名。ハンドメイドイベントやWEBショップ、岡山・京都の委託先にて作品を発表。ホームページ「clin d'oeil」も運営。

「クランドゥイユの手仕事メモ」



小さなアトリエには祖母から譲り受けたミシン。
撮影用に手塗りした真っ白の壁には新作バッグがぶらり。

――手作りをはじめたきっかけは?

小学校低学年の頃から祖母の見よう見まねで裁縫をしていました。
中学高校も、趣味程度で古着のリメイクやバッグを作成していましたが、本格的に興味を持ったのは、裁縫の苦手な友人から保育園デビューセットの作成依頼をいただいたこと。それがあまりに楽しくて、ミシンまで新調してしまいました(笑)。
ちょうどその頃、勤務していたデザイン会社でハンドメイドイベントを企画・運営させてもらえることになり、ハンドメイド作家として参加させていただくようになりました。その会場で数多くの作家さんと出会うことになり、ますますハンドメイドの魅力に引き込まれていきました。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

私のお気に入りの作品で一年前ほど前から頻繁に手がけているのがリュックです。
アシンメトリーで左右の装飾が大きく違ったり、染めたり裂いたり編んだり、装飾縫いを施したり、ディテールの違う何種類もの生地を縫い合わせたり。どれも一見、見た目重視のデザインリュックのようですが、実はかなり実用的。サイドファスナーから中のものが取り出せたり、ファスナーポケットを完備していたり、肩ひもが調整できたり…。私の作品で一番大切にしているのは「実用性とデザイン性」なんです。

それから手描きイラストやデッサン、図案作りが得意です。
高校時代に受験のため、デッサン漬けの日々を送っていたおかげで、作品に活かせるデッサンを描いたり、キッズライン向けのゆるいイラストも作品に取り入れています。さらに、同時期に授業で習得したシルクスクリーンという印刷技法でオリジナル図案を生地に印刷して、作品のアクセントとしてオリジナル性を高めています。




(左)「実用性を兼ねたリュック作りはファスナーや部品付けが多くていつも気合いが入ります」
(中)いろいろな糸で編んだパーツ。何を作るか決めずに思うままに編む。「その後3wayバッグに変身しました」
(右)キャンディの形をしたキーケースは見た目とは逆に実用的。お守りや自転車の鍵なども入るので便利」



ネット手編みのパーツを活かした手提げバッグ。
生成りと淡いヌメ革の組み合わせがお気に入り。
―ゆうこさんにとってハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

やはり「世界でひとつ」というのが、ハンドメイドの一番の魅力なのではないでしょうか。 私の場合、その時のインスピレーションとマイブームで思いつくままに作成にとりかかることが多いので、同じ作品が二度と作れないことが多々あります。
作業工程も計画ないままに進めるので部品がつけられなくなったり、想定外の方向へ作風が傾いたり、何度もほどいてやり直したり…の無駄な作業もたくさん。どの作品も思い通りにスムーズに完成を迎えることはありません。
だからこそ、作品ひとつひとつに思い入れがあるし、常に新しい発見を楽しむことができ、次への作成意欲につながっているように思います。

自分らしい作品作りのポイントは「ルーズさと真面目さのバランス」。
切りっぱなしの生地、アンバランスな装飾、何年も使い込んだかのようなしわ加工などのルーズさ。ピシッと切り揃えた革ひもに、左右対称のかっちりしたフォルム、丁寧に編まれたロープひもなどが醸し出す真面目さ。この双方がどちらかに傾くとだらしなくなったり、つまらない作品になったように感じてしまいます。
「ルーズさと真面目さのバランス」がちょうど良い作品は、ボーイッシュなデニムスタイルにも乙女な森ガールファッションにも合わせやすいデザインになっています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

手作りの視野を広げて「子どものための」いろいろなもの作りにチャレンジしてみたいです。
絵本だったり、手作りおもちゃだったり、お菓子作りだったり。簡単な洋服作りも…。もうすぐ3歳を迎える娘と過ごすかけがえのない日々の中で、どれだけ自分の創造するもので子どもの笑顔を引き出すことができるか、一緒に楽しめるか。ハンドメイドの愛情をたくさん娘に注いでやりたいと思っています。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

近々お披露目する予定の作品は主婦目線の生活布雑貨。キッチンクロスを中心に面倒な家事が少しでも楽しくなるようなアイデアを取り入れた作品を試作中です。

さらに2012年は「clin d'oeil(クランドゥイユ)」のイメージに束縛されず、今自分が作りたいものを作ろうと思っています。子ども向けの作品も、ちょっぴり毒のある作品も、どんどん変化するクランドゥイユでありたいと思います。





次回もお楽しみに!

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