大人も子どもも癒されるぬいぐるみ「Mimi」―宗久美子さん
2008年12月04日02時01分宗 久美子さん/Kumiko Mune
ぬいぐるみ作家。服飾関係の専門学校を卒業後、販売を経験しながら、オリジナルのぬいぐるみを作成。神戸の雑貨ショップ、カフェなどでの取り扱い後、自身のお店「Mimi」を2006年10月にオープン。ブログ:Mimi ショップ速報
手にした人が癒される、オリジナルのぬいぐるみ作り
看板アイテムのぬいぐるみ「Mimi」
―手作りを始められたいきさつは?
服飾の専門学校に行き、それから服飾関係の販売の仕事に携わるようになったのですが、専門学校に行かせてもらったというのに、学校で学んだことを生かせないまま、販売の仕事をしていたんですね。業種として携わっているとはいえ、制作をしていないことに申し訳ない気持ちがあったというか……。少しジレンマがあり、働きながら「何か作ってみたい」という気持ちはいつもどこかで持っていました。自分のオリジナルで何かを作るならなんだろう? と、ずっと考え続けて、作ったのがネコのぬいぐるみでした。なんとなく思いついて、作ったんですが……。
―左向きのシンプルな形は安心感がありますね。
お客さまには「単純加減がいいね」と言ってもらえています。
―触り心地のいい生地も印象的ですが、こだわりはありますか?
そうですね。手にしてくださった人が癒されるような生地選びを心がけました。最初はボア素材で作っていたのですが、赤ちゃんや小さなお子さんが手にしても安心なタオル地も作るようになりました。いつまでも触っていたくなるような手触りと、ぺちゃんこ加減がゆる~くていいでしょ(笑)。赤ちゃんの枕みたいなサイズと形だからか、出産のお祝いに買ってくださる方もいるんですよ。
―今はご自身のお店「Mimi」で販売されていますが、それまでは?
自分の足でお気に入りの雑貨屋さんやカフェをまわって、扱ってもらえるようにお願いしました。初めて置いてもらえることが決まったときは、自分が認めてもらえたみたいで本当に嬉しかったです。
―その後、ご自身のお店をオープンされたのですか?
ええ。2007年10月に北野にお店を構えました。いつかは自分のお店を……という気持ちはずっと持っていましたので。
店先の看板にも「Mimi」ちゃん。学校帰りの小学生の女の子がいつも触って帰るのだとか。 |
―ハンドメイドのぬいぐるみは、ずっと同じデザインのものを作り続けているんですか?
はい。作り始めて8年になります。店名にもなっている「Mimi」というのが、このぬいぐるみの名前なんです。実家で飼っているネコの名前を商品名にしました。実家のネコも今年8歳なんですよ。ぬいぐるみの形は、普通に歩いているタイプと、寝そべっているタイプ、大小の親子などがあります。色はベージュ、白、黒で展開していて、春夏はスカーフ、鈴、秋冬はマフラーをしています。