自由な雰囲気で手作りを楽しめるお店、Minette
2008年12月05日07時01分出来上がりの喜びを分かち合うのが楽しい
教室で使うミシンのコーナー。
ええ。そういうときは、お客さんと一緒に作っていく感じですよね。「本を見るだけでは、ちょっと分かりにくいな……」って思われているお客さんも多いようなので、一緒に考えながら進めていきます。
―ときには、難しいリクエストもありますか?
今のところは、ないですね(笑)。写真を持ってきていただいて「こんなの作ってみたい!」と言われても、だいたいパターンを引くことができます。最近ではお洋服も増えていますね。ワンピースやブラウス、スカートなどは、バッグやポーチより実は簡単なんですよ。お客さんの持って来られる生地のプリント、柄によっても全然雰囲気も変わるし、アレンジ次第では、無限大のデザインを楽しめますよね。だから、私も作っていて楽しくて、飽きることがありません。
―型紙作りから始めて作っていけるのは、心強いですね。
型紙作りは、専門学校時代の勉強が本当に役に立っているなあと実感する部分ですね。当時からパターンをひくのは本当に好きだったから。お客さんにも「型紙が作れると、手作りがますます楽しくなりますよ」って言ってるんです!
―自宅で作るのとは違う楽しさがありそうですね。
初めての方もそうでない方も、やっぱり手作りに興味があって来られているから、興味津々ですよね。ファスナーの付いたポーチなどは、「ファスナーを付けるなんて難しそうで無理だわ」っていう人も多かったんですが、教えながら一緒に作ると、想像以上に簡単で「目から鱗!」って言われる方も。先入観をなくして、まず体験していただけるといいかもしれないですね。
―誰かと一緒に作るっていうのもいいですね。
生徒さんが何人か集まると賑やかですよ~(笑)。でも、みんなで作る方がひとりでモクモクと作るより楽しいし、はかどるんじゃないかな。「かわいい~!」「上手!」っていう仲間の言葉で自信も持てるし、誰かの一言から楽しいアイデアが浮かんだり……。そして、何より出来上がりの喜びもみんなで分かち合えますしね。放課後、アフター5のおけいこ気分で通ってもらえたら嬉しいですね。
(左)手作り市に出店したときの様子。 (右)小谷野さんの好きな生地をセンスよく組み合わせたバッグ。 |
―小谷野さんは、手作り市にも出店されているそうですね。
はい。最初はお店のことを知ってもらうために、出店していました。手作り市で自分の作ったものを見ていただいたり、買っていただいて、お店にも来ていただけたら……と思って。今は、ほかの出店者の方の作品を見せてもらったりして、刺激を受けています。何より、天気のいい日の手作り市は気持ちいいんですよ~!
―今後、試してみたいアイテムなどはありますか?
編み物でしょうか。今は、コットンやリネン生地の柄などの組み合わせでデザインを考えていますが、今後は編み物をコットンやリネンの生地と組み合わせた作品を作ってみたいですね。
(取材/いなだ みほ)