自由な雰囲気で手作りを楽しめるお店、Minette
2008年12月05日07時01分小谷野千恵美さん/Chiemi Koyano
2007年6月、雑貨ショップ「Minette」をオープン。生活雑貨を中心に、2008年頃から手作りの商品も扱う。現在は、お店で手作り教室を主催するほか、ワンデイレッスンも開催。和気あいあいとした雰囲気のレッスンが好評となっている。また、智恩寺や梅小路公園の手作り市にもときどき参加している。ブログ:zakka shop Minette
お客さんが本当に作りたいテイストを楽しめるスタイル
ハンドメイドの洋服も人気アイテムのひとつ。
―現在は手作り教室も開催されているMinetteですが、最初からこのスタイルでお店を始められたのですか?
いえ。最初は雑貨ショップだけだったんです。姉が近くで洋服店を経営しているのですが、姉と一緒に展示会などに行くようになって興味を持ち始め、自分でもショップを始めることにして。もともとインテリア関係のスタイリストをしていたので、インテリアとか雑貨は好きだったんですね。それで、最初はメーカーさんなどから仕入れて、生活雑貨を中心に扱っていたんですが、だんだん「他店にないものを扱いたい」という気持ちが芽生え始めて。
―そこから、ご自身の手作り作品を販売されるように?
そうなんです。最初はバッグを作りました。学生時代は専門学校に行ってたんですが、この学校では、ファッションデザイナーを目指す人も、メイクアップアーティストを目指す人も全員、洋裁の授業が必須だったんですよ。パターンを引くことをはじめ、テーラードジャケットやコートまで作らないといけなかったんです! 今思えばいい勉強だったなあと思います(笑)。その時の経験も、今とっても役立っています。
―お店はアトリエも兼ねているんですか?
はい。お店にディスプレイしている商品は、販売商品であり、手作り作品の見本でもあるんです。「こんなテイストのバッグやポーチが作れますよ」という気持ちで並べていて、興味をもってくださった方には、“手づくり教室のご案内”をしています。月曜から金曜日の13時から16時の間に来ていただければ、レクチャーしながら一緒に作っていきます。うちの商品と同じデザインのものをはじめ、「本に載っていたこのバッグを作ってみたい!」なんていうリクエストも可能なんです。お客さん、それぞれ個性的で楽しいですよ!
―教室を開こうと思われたきっかけはありますか?
ある日、ショップにふらりと入ってこられたお客さまが「教えてもらえませんか?」って声をかけてくださったんですよ。その方はとっても上手な方で、教えることなんてほとんどなかったんですけど(笑)。でもいろいろお話を聞くと、「家でミシンをわざわざ出すのが面倒」だそうで。「そうなんだ、じゃあ、ここで手作りをしましょう!」みたいな感じで始めました。
(左)お店の外観。店名はフランス語の俗語で“子猫”をあらわしている。 (右)足踏みミシンも現役で活躍。 |
―受講料金は1か月3000円とのことですが、何度でも自由に来ていいんですか?
はい。月に何度来ていただいてもいいようにしています。バッグなら2回くらい来ていただいたら、完成しますよ。生地やボタンなど、材料は持ち込みでお願いしていますが、生地については「これは洋服に適している」とか「バッグに適している」などの向き不向きをアドバイスしたりもしますね。お客さんが本当に作りたいテイストで楽しんでもらえますし、ご要望があれば、別途費用はかかりますが、材料はこちらで用意もできます。