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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.16

2008年12月07日16時01分

♯2 アンティークレースや刺繍、革を施した優雅なバッグが素敵―「S l o w l y * DAILY」のsilver--spoon*akiさん


大人の女性の優しさ&甘さをプラスしたバッグやポーチ、日傘などを手がける、silver--spoon*akiさんの登場です!

silver--spoon*akiさん
独身OLの時にフラワーアレンジや生け花修士課程を習得後、大手生花店に転職。生花店ではデパートやホテル・店舗の装飾、花束の製作、ウエディング装花、ブーケ製作など、幅広く活動できたことが、現在のバッグや小物の製作活動への基盤に。結婚後は家族のものを中心に洋服のリフォームや製作を始め、次第に、ハンドメイド作家として、自分が持ちたいと思うような小物やバッグなど身の回りのものを中心に製作・販売するように。作品は定期的なイベントや委託SHOPにて販売。HP「silver--spoon* 」も運営。

「S l o w l y * DAILY」



ミシンのスペース。「タイルや木材を使いDIYしました。
メルスリーや小瓶などを少しだけ飾ったり、足元の古い
バスケットトランクには捨てられないハギレを集めて入れ
ています」
――手作りをはじめたきっかけは?

子どもの頃はいつも母の作った服を着ていたので、ミシンはとても身近でした。今のようにハンドメイドを趣味というか、ライフワークの一つとして楽しむようになったきっかけは、結婚、出産して時間に余裕が持てるようになったことです。
居心地のいい巣作りとして、カーテンや小さな棚、子どものままごとキッチンをDIYしたり、季節ごとに子どもの服を縫ったり…。忙しい中でも常に頭の中では何か製作することを考えていました。三年前の引越しを機に、ままごとのキッチンではなく、実際に使うキッチンに手を加え、カウンターや棚などを作り込んだこともあります。

手編みも得意だった母に習って、私も10代の頃からレース編みを始め、今でも自分が癒される手作りとしてずっと続けています。
母が編んだたくさんのモチーフの作品は50年以上経った今でも、カフェカーテンなどにして大切に使っているんですよ。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

ソーイングでしょうか…。布や革、アンティークレースなどを使って作るバッグや小物、着心地のいい子どもの服や大人服を作ったりすることですね。
今活動している製作の手始めは、買っても着なかった夫のシャツをリメイクして長女のワンピースを作るなど、すぐにできるようなことからはじめました。最初のころは、布屋さんに行って大量の布の中から自分の気に入った柄や手触りの布を選ぶことなど、初心者には難しいと思っていたので、“捨ててしまうものをどうしようか?”と考えるところからスタートしました。
ほどなく布のセレクトショップのようなネット販売がたくさんあることを知り、気に入った布を買って2人の娘に着せるお揃いのワンピースなどを縫うように。季節が変わるたびに製作したいものが変わったり、子どものサイズが変化したり、好きな色も少しずつ変化してしまうので、私の製作イメージもどんどん変わることも楽しみの一つでした。

小さいころ母の作ってくれたスカートやワンピースが思い出深いことや、おばあちゃんの着ていたブラウスが家のミシンで縫ったものだと知った時に驚いたことなど…。「自分でできることって意外と多いんだなー」と印象深く、今の私につながっていると思います。

最近は刺繍に興味があり、素敵なモチーフをもとにデザインを起こすことも多いですね。古い映画の中で見た、夕食後に女性たちが楽しそうに刺繍する姿や、イタリア・ブラーノ島を旅した際に購入した繊細な刺繍のハンカチ一枚も、刺繍への興味のきっかけになっていると思います。




(左)夏は大活躍のお手製日傘。茶色のリネンにレースと刺繍を施して女性らしさをプラス。「全体にはUVカットと撥水加工
をしました。Wイニシャルはすべて手刺繍です」
(中)革を使って作ったバッグ。「英国のアンティークドイリーやラビットファーも付けて、大人の女性らしさを出してみました」
(右)アンティークレースと刺繍を施したバッグ。「Wイニシャルステッチはアンティークの図案を用いて刺繍しました」



黒のリネンに白いアンティークレースと手刺繍を施した
バッグ。「上のバッグとは同じ図案の色違いですが、モ
ノトーンの中に白を加えるとまた雰囲気が変わります」

――ソーイングの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

自分の好きなデザインやバランスを考えながら布を選んだりして、創作を楽しめるところがソーイングの魅力だと思いますね。
最初は思ったような形やバランスになかなかたどり着かないこともありましたが、それはそれで次へのステップとして必要なことであって、買っても着なかったシャツとは大きく意味が違うと思えます。

もちろん洋裁教室で服の作り方の基礎を教わるのが一番だとは思いますが、私の場合、習いに行く時間をかけるより先に、子どもの成長のほうが早いと慌てましたので(笑)。子どもの着慣れた服から型紙を取って製作するのが早道だと思いました。成功したと思った服より失敗したもののほうが多いのですが、それはそれで自分の中に蓄積されたよい経験になっていると思います。

自分らしい作品作りのポイントは、日々少しずつ変わっていくものなのですが…。
最近は販売するバッグや小物を作ることが多く、大人の女性の持ち物としてふさわしい色使いに気をつけています。モノトーンな色合いにも少し甘いアンティークレースやパーツをつけたり、派手ではないけれど優しい雰囲気のある作品が好きですね。
ここ一年、革やレースを使ったバッグも製作していますが、女性らしい服には少し重めの革の存在感が合うなぁと思って製作しています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

私の場合、毎日の暮らしの中から何か挑戦してみたいと思うことが出てくるのですが、今一番興味があるのはガーデニングですね。昨年、ターシャ・テューダーさんが亡くなられましたが、あの美しく素晴らしい庭に感動するとともに、自分の中にあるものを大切にし続けること…。それを形にしていくことで、彼女の生きていく意味を強くあらわしていることに深く感動しました。彼女のような生き方には本当に憧れますね。何に挑戦するか、と具体的にあげるのは難しいのですが、何に挑戦しても自分が楽しめることを常に探していけたらいいなと思います。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

アンティークのレースや刺繍にふれるたび、自分も素敵なレースやステッチを刺せるようになりたいと思い、日々励んでいます。古いデザインから美しさをたくさん吸収していきたいですね。
また、毎年7月20日の「海の日」に開催される、『ホームクチュリエ』(今回はvol.6)のイベントなどにも参加していますが、今後もいろいろな方々と一緒にイベントに参加することで成長できたらいいなと思います。






続いて、羊毛を紡いで織ったり編んだりしたオリジナル作品&ウォルドルフ人形を制作するAmazing-charkoさんの登場です!

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