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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.16

2008年12月07日16時01分

♯3 自然素材の優しさが伝わる手織りバッグやウォルドルフ人形に心がほんわり―「WOOL WOOL WOOL!」のamazing-charkoさん

羊毛を洗って色を染め、紡いで、織る…のすべてを楽しく手がける、スローライフの達人、amazing-charkoさんの登場です!

amazing-charkoさん
18歳から30歳まで雑誌、テレビCM、ファッションショー、広告などのモデル活動後、8年前子どもの通っていたシュタイナー幼稚園で羊毛に出会う。その柔らかさ、優しさの魅力に夢中になり、羊の毛を刈り取ったところから洗う、染める、紡ぐ、織る工程を楽しむ手作り、羊毛で作る人形制作をはじめる。HP「wool wool wool!」では裂き織りバッグ、ホームスパンマフラー、羊毛で作る人形や人形のセーターなど一点物を中心に販売。

「WOOL WOOL WOOL!」



染め物はキッチンで。「4mもある長めのキッチンなので
作業がしやすいです」
――手作りをはじめたきっかけは?

小さい頃は今のようになんでもすぐに買える時代ではなかったので、洋裁学校出身の母が作ってくれた手作りものに、とても興味がありました。手編みベストやパフスリーブニットなども作ってくれた記憶があります。父がお弁当と一緒に持っていたボーダーの水筒入れも、母がかぎ針編みで編んだもので、大好きでした。

そんな影響もあり、私も小学生のとき、大好きな人形作家・米山京子さんの本を見て「よし!作ってみよう!」と思ったのが、手作りの第一歩だったような気がします。その後は、「妹が欲しい!」と言う弟のために人形を作ってあげたり、父の日に「お母さん人形」を作ったり…(笑)。当時は、本に書いてある材料も簡単に手に入らなかったので、肌色の綿ジャージを買う代わりに、父の下着をコーヒーの残りかすで染めたりもしていました。ちょっと色黒な肌色に染まりましたが、それで充分でしたし、「作れること」だけで満足でした。
今、ウォルドルフ人形作りが大好きなのも、米山さんの人形を作ったことが原点のような気がします。

その後は、フェルトマスコットにも夢中になったり、キルティングでバレエのお稽古に行く時のバッグ、トウシューズ入れ用なども作りました。一度作る楽しさを味わうと止まりませんでしたね。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

得意というより大好きな分野は、やはり羊毛の手仕事ですね。8年前に子どもの通ったシュタイナー幼稚園で出会ったのがきっかけです。シュタイナー幼稚園というのは、子どもの発想や空想の力を豊かにしていく教育などで知られる幼稚園ですが、そこで手仕事の講習会を開催してくれたのです。そのとき、羊毛を丸めてボールにする、紡いで毛糸にする、人形にする、織物をする、染める…という手仕事の楽しさに触れ、その温かさや広がりを実感しました。
それを広げてくれたのは、それぞれの手仕事のプロ級ママたちや先生でした。私にとってシュタイナー幼稚園に子どもを通わせたことはある意味転機だったような気がします。
刈り取ったばかりの羊毛を優しく洗う作業も、その後染める、紡ぐ、編む、織る作業もどれも大好きで、やればやるほど奥深いなぁと感じる今日この頃です。
織物用に紡ぐ糸、人形髪の毛用に紡ぐ糸、編物用に紡ぐ糸、それぞれ違うので、より深く習得していきたいと思っています。

人形作りはフワフワの羊毛をギューと固く巻いたりしながら作って行くのですが、手先に力が入るので結構大変な作業です。でも、できあがった時の喜びはひとしお。できあがった人形は羊毛がずっしり詰まって抱き心地がよく、優しい人形なんですよ。



(左)色を染めて紡いだ糸を織っていくはた織り機。「裂き織りバッグやマフラーなどもこれで織っています」
(中)草木染めの裂き織りバッグ。「夏らしく爽やかなグリー系で織ってみました」
(右)お友達のために織った手紡ぎ糸のホームスパン。「首周りにさくさく、ぐるぐる巻くのが大好きなので、基本的にマフラーは幅を広めに織ります」



羊毛で作ったウォルドルフ人形、「不思議な国のアリス」。
肌はオーガニックコットンジャージ、髪の毛はモヘアと
コリデールウールのナチュラルホワイト手紡ぎ糸を使用。

――羊毛ならでは魅力&自分らしい作品づくりのポイントは?

まず、羊そのものが愛くるしいですね。牧場で触ったりすると毛に雨や泥がついて汚れているのですが、季節の変わり目に散髪されるとさっぱり。その刈り取られた毛も優しく洗うと本当にふんわりフワフワ、優しい羊毛に生まれ変わるのです。これはもう本当に感動しました。

羊毛を染めるのはコットンなどを染める時と比べ、ゆっくりと温度をあげていきます。グツグツ煮込むように染めるとフェルト化してしまうので、優しくやさしく時間をかけるので丸一日の作業になるんです。
特に草木染めはイメージと違った色が出てきたりするので、ていねいに染めていきます。でも、違った色になっても、それはそれで“素敵な色でOK!”という気持ちでいつもワクワクしながら染めています。

染めた後に「何を作ろうかな?」と考える時間、紡ぐ時間、織る時間、すべてが愛おしく魅力的です。そして、なんといってもオリジナル一点物を作ってお気に入りになってくださった方達のもとに届いて行くのもうれしいひとときですね。

人形作りで大切にしていることは、その人形を持っている人にとって、人形は分身だったり、お友達だったり、兄弟だったり…とても特別な存在なんです。ですから、心あたたまる気持ちを加えて作ることを大切にしてます。
また、作品は常に心あたたまる扉の一つとして、ラブリー&ファンタジー&イマジネーションを目指して、これから先も自然素材の良さをいかした一点物作りをしていきたいと思っています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

幼少の頃に本気で習っていたバレエをもう一度習いたいですね。
それとワイヤークラフトにも興味があります。鳥かごを作ってみたいです。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

これからも紡ぎ、織りを中心に、人形作りなどを突き詰めて行きたいですね。
ブログでも時々お知らせしている「羊毛の手仕事カフェ」では、以前からお客様のニーズがあったときに人形作りをしてきましたが、今後は定期的にしていこうかと思います。
「人形作りをしたいけど、敷居が高そう」「一人で作るには難しくて…」「wool wool wool !で作ってるような人形が作りたい!」と言ってくださる方達とともに、ワイワイにぎやかに、時には集中して無言になったりしながら、お互いの人形がどんなふうに仕上がっていくか…。人形作りの楽しみを分かち合いたいですね。

また、人形作りを中心に親子で作るフェルト手仕事などもやっていきたいなと思います。「小さいお子様連れのママたちでも、お子様の様子を見ながら手仕事できるんですよ。一緒に作りませんか?」という気持ちです。

それと、これまで家族のために作り続けていた石けんを、時々HPで紹介していましたが、5月から「アトリエもみの木」というお店に置いてもらうことになりました。私が作ったオリジナルキャラクター「チャコリョーシカ」(プロフィール写真のマスコット)の手描きイラストでラッピングしています。お近くにお寄りの際はぜひいらしてくださいね。





今回のご紹介は以上になります。次回もお楽しみに!

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