心地よくて楽しい絵本と帽子づくり―HBpencil ばば ひびきさん
2008年12月08日06時01分絵で浮かんできたイメージを帽子の形に
2008年秋の「さんさんごご」展では、イラストと帽子を展示。
はい。実は、活動を始めたのはこちらの方が少し早くて、4年前くらいからやっています。もともと、友人に声をかけてもらって雑貨ショップでの委託販売からスタートしたのですが、最初はいろんなものを作っていました。ハンドメイドも昔から大好きで、バッグやポーチなどの布小物、洋服などを作っていたんです。そこから、制作物を絞っていって、たどり着いたのが帽子なんです。ほかの人がそんなに簡単には作れないアイテムだったので、「じゃあ、私が作ってみようかな」という軽い気持ちからでした。作ってみると、これが、はまったんですよ!
―帽子づくりの楽しさはどんなところにありますか?
平面が立体になっていく、その工程が楽しいです! もちろん、バッグや洋服もそうなんですが、帽子の方がより立体的でしょ? ぺったんこだったものをふくらませたり、とんがらせたりできるんですよね。その魅力にはまってしまって、帽子を専門に作るようになりました。
―オリジナルデザインの帽子にはどんなものがありますか?
ちょっと長い形とか、お団子のくっついたのとか……。誰も買ってくれないんですけど(笑)、楽しいかなって思って作ってみました。
―絵本の登場人物がかぶっているような……?
そうかも! 絵で浮かんできたイメージを形にしていますね。「売れるのを作らないと……」と考えてしまうと、窮屈になってしまうので、楽しんで考えています。
これまで制作してきた帽子の一部。 |
―ひびきさんご自身は、かぶられていますか?
いえ(苦笑)。自分で身に付けるのは、やっぱりシンプルで洋服を選ばない実用的なデザインの帽子ですね。そういったデザインの方が、お客さまもかぶってくれますからね。ただ、あまり大袈裟じゃなくても、ちょこっとワンポイントにかわいいモチーフをあしらったり、さまざまな生地で作って表情を変える工夫はしています。
―今後の活動のご予定は?
いま、神戸市須磨区の「mariaco・marina」さんで、絵本の展覧会&帽子のオーダーメイド受注会をしています。魔法をテーマにした仕掛け絵本を作って展示したり、魔女のモビールや羊毛のモビールなども展示しています。8月末まで開催しているので、よかったら遊びに来てくださいね。
(取材/いなだ みほ)