umlooが紡ぎ出す、ノスタルジックな雰囲気のアクセサリー
2008年10月31日15時01分聴いている音楽との感覚がマッチするときが楽しい
「girl's drawer umloo」のピアス。
ひとつひとつデザインが違うので、自分に合うものを見つけるのも楽しい。
あまりこだわりはないんですけど、蚤の市に売られているような雰囲気を大事にしているかもしれないです。ジュエリーショップに並べられているというよりは、布を広げて机の上にざらっと置いてあるような。並べ方もそういうのが好きなので、展示のときも蚤の市っぽい雰囲気を大切にしています。あとは、かわいすぎないようなものにしたいなと思ってますね。
―では、インスピレーションを受けるものは?
集めている絵はがきの色の組み合わせとかですかね。あとは今、レプリカもでていますが、昔の百貨店のカタログなんかも見ていると面白いです。
―今はどれくらいのペースで作ってらっしゃるんですか?
展示があるときは、1回の展示で100点は展示するので、それプラス納品分です。平均的には月100点くらいですかね。
―すごいですね!
でも、中には量産できるものもありますから。アンティーク素材の方はひとつずつなんですけど、樹脂を使ったものは、ある程度まとめてできるので。でも自分が飽きっぽいこともあって、10点同じ物はつくれないんです。個人的には一点もののラインの方が好きですね。
(左)平山さんのコレクションの一部。昔のブローチ。 (右)平山さんが感銘を受けたという、渡邉良重さんの「BROOCH」と、同じく渡邉良重さんの紙でできたブローチ。 |
―人気のアイテムは何ですか?
卸しているお店にもよるんですけど、1点ものの方は、展示会や個展のみでの販売で、ほとんど通常納品はしてないんです。ですので、お店では樹脂製のバッグ用アクセサリーが人気ですね。バッグ用のブレスレットということで、「baglet(バッグレット)」というネーミングにしたものを作っていて。あと、ペンダントはコンスタントに人気がありますね。
―平山さんにとって、手づくりの楽しみとは?
基本的に音楽を聴きながら作るんですけど、音楽と作っているときの感覚がマッチするときでしょうか。そのときどきなんですけど、EGO-WRAPPIN'やクラムボンはずっと好きです。かわいい音楽も激しいのも、わりとなんでも聴きます。昭和歌謡も、渚ようこが好きで(笑)。その日の気分でいろいろ聴くので、そのためのCDを探すのも楽しみです。
作品を作っている部屋。細かいパーツや材料を入れるため、
小引き出しを活用しているそう。
そうですね(笑)。これを作っていたときに聴いてたのはこの曲だなとか、わりと思い出したりもします。
―おもしろいですね。ところで、今後、展示の予定はありますか?
10月は神戸の「clueto」であります。11月が宮崎の「Ambience」、12月に「にじ画廊」でありますね。展示といってもお店の中の一角という感じですが。
―ワークショップをやられたこともあるんですよね?
はい。ワークショップは、自分ではやらないような素材の組み合わせも見られますし、もともと持ってらっしゃるアクセサリーをつけてきてくださるので、その組み合わせ方を見るのも参考になりますね。それに、お客さんたちとは他に直接会える場がないので、すごく楽しみです。
―シュシュなどのアイテムも新しく展開されるようですが、これから作ってみたいものはありますか?
以前、お客さんが一度ブローチをカチューシャにつけて使っているのを見て、「ああ、かわいいなあ」と思って、前回の展示からヘッドドレスをつくりはじめたんですけど、これからもっとヘアアクセサリーを増やしていきたいですね。
(取材/田辺香)