エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.23
2009年12月04日15時01分♯3 ビーズアクセサリーから編み物、ワイヤークラフトまで、自分らしく“カジュアル&ガーリー”を楽しむ―「LilasBouquet」のfaluさん
甘すぎず、豪華すぎず、大人可愛い数々のハンドメイド作品を手がける、faluさんの登場です!
小さい頃から「もの作り」が好きで、フェルトのマスコットにはじまり、ビーズ、編み物、ソーイング…とジャンルにこだわらず、興味のおもむくままにいろいろと楽しむ。3人の子ども達の母となった今でも、子育ての合間をぬいながら、子ども服や生活雑貨、ワイヤー細工にDIYまで加わって、日々の手作り生活を存分に楽しむ日々を送る。不定期ながら、自宅にてワークショップも開催。
「LilasBouquet」
「ソーイングとビーズはこのダイニングで製作しています」
母の手作りがいつも身近な環境にありました。「買ったらみんなと同じものだけれど、作ればそれはたったひとつ」と言いながら洋服を作ってくれている時の母の顔が、いつもとても楽しそうだったので、気づいたら自分も自然と抵抗なく「もの作り」をはじめていましたね。
今ではその楽しさにどっぷりとつかっています。たとえば、「こんな洋服が着たい!」と思ったら、まず、「作れないかどうか」を考えてしまいますね。私のものも子ども達のものも(笑)。
そんな私の姿を見て、高校生の長女はイラストを、中学生の長男は金属やガラスの加工を、小学生の娘はお絵描き(笑)…と今度は子ども達がいろいろと自分流に楽しみはじめています。
――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?
ハンドメイドに関しては作る過程も存分に楽しんでいるので、どの種類もまんべんなく好きなのですが、得意というか、特に興味を引かれるのはビーズですね。
普段の自分の装いにビーズ・アクセサリーをひとつプラスするだけで、自分らしさがすごく出せるので、いろいろ作って楽しむようになりました。ノスタルジックな光さえ放つチェコビーズに出会った時には、パッと世界が開けた感じがしましたね。
また、「布+ビーズ」や「ワイヤー+ビーズ」、「毛糸+ビーズ」というふうに、ほかの素材との共演でまた違った魅力がひき出せるというところも、ビーズに手を伸ばしてしまう理由のひとつです。
(左)西向きの子どもスペース。「陽が差し込んでくるまで暗いので、DIYした空間にビーズとコラボしたフェルトのケーキを飾って 明るいイメージにしています。娘のお気に入りのお遊びコーナーです」 (中)春夏用の帽子。「一色だと落ち着きすぎてしまうので、ピンクの麻糸とゴールドのビーズを差し色にして、ちょっとだけ甘い イメージにしてみました」 (右)照明用のワイヤーデコレーションとビーズのダウンライト用デコレーション。「どちらもお友達に人気が高く、私のお気に 入りの作品でもあります」 |
今までに作りためたアクセサリー。「最近ではシェルや石な
どの天然素材の魅力に惹かれることも多くなりました」
――ビーズや編み物など、ご自身が作るハンドメイドの魅力&自分らしい作品づくりのポイントは?
ビーズアクセサリーは、甘すぎず、豪華すぎず、身の丈にあったデザインで、”私らしさ”を表現できる一番小さな作品という点がとても魅力を感じますね。編み物なども含め、ハンドメイドの魅力は、自分の思い通りのイメージに仕上げられる点だと思います。
私の作る「身に着けるもの」すべてに共通して心がけていることは、「キレイめなカジュアルで、大人可愛いもの」なんです。たとえば編み物でしたら、全体的にはごくシンプルな編み模様にして、エジングをガーリーに仕上げたり、ピアスなどでも石のカットや輝きの加減で主張する素材を選んだり…ということを意識しています。自分のものでも妥協はしないので、足し算、引き算の加減が難しいことでもありますが、“私らしさ”が表現できたなぁ~と感じた時には、製作中の苦労を忘れてしまうほどうれしいですね。
DIYに関しては適材適所といいますか、欲しいサイズそのままに作れるところが魅力です。基本的に「ナチュラルでシンプル」を心がけて作成しています。こちらは私の趣味だけに染めるわけにはいかないので(笑)、我が家の二人の男性陣もくつろげるようなテイストで仕上げるように心がけています。
――他の分野で挑戦してみたいものは?
欲ばりなので、まだまだたくさんのことに興味がありますね(笑)。今はまだ子育て中なので「夢」としてあたためているのですが、強烈に惹かれるものに江戸切子があります。ぜひ挑戦してみたいですね。
ハンドメイドでいろいろな作品を作るほどに、日本の伝統的なものの持つ美しさにとても惹かれるようになりました。
――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。
今、ソーイングに加えていくものとして、北欧の刺繍にとても興味があるので、その手法をプラスして今後の作品にオリジナリティを出せたらいいなぁと思っています。ビーズに関しては、アクセサリーはもちろんのこと、他素材との組み合わせでもっと作品の幅を広げていきたいですし、編み物の分野では素材にこだわらず、生活雑貨もたくさん作ってみたいですね。欲ばりな私はいろいろと思案中です(笑)。
今後の展開については、現在、依頼を受けた時だけ自宅にて大人向けにワークショップを開催していますが、今後は子ども向けの手作り教室なども開催してみたいですね。自分の子育てを通して、「もの作り」が想像力の奥行きを広げることを実感してきましたので、子育て中の皆さんにもそういう部分で微力ながら関わることができたら、うれしいなぁと思っています。
今回のご紹介は以上になります。次回もお楽しみに!