毎日の生活になじむ、西山眞砂子さんのパッチワーク作品
2009年12月05日06時01分西山眞砂子さん/Masako Nishiyama
3年間の独学を経て、京都のキルトハウス「あんだんて」の教室に通う。90 年からパッチワーク作家として活動をスタート。現在は、大阪・高槻の自宅での手作り教室「STELLAのお針仕事」をはじめ、作品展や雑誌などで活躍。NHKの教室でのレッスン、「チェック&ストライプ」の姉妹店「&フラワー」での定期レッスン、ワークショップ、神戸・六甲の器店「フクギドウ」、京都・向日市の雑貨店「codemari」などでワークショップも開催する。ホームページ:http://patch-stella.hp.infoseek.co.jp/
自分らしさを取り入れた「お針仕事」としての展開
イベント用に作成したパッチワークのピンクッション。
アクセントにレースを施して、ガーリィさもプラス!
手作りは小さな頃から、大好きだったんです。母親が結構なんでも作れる人だったので、私も教えてもらっていました。私も子供が生まれて、子供たちのものをいろいろ手作りしたり……。
ずっと続けていた手作り生活の中、19年前、息子が通う幼稚園のママ友達と始めたのがパッチワークだったんです。友達に、とっても上手にできる方がいらして、一緒に教え合ったりして作っていたんですね。ずっと続けていくうちに、私はキレイに作るだけじゃ、なんとなく物足りなくなって。「こんな風にしたらどうかしら?」と、アレンジを加えるようになったんですが、それがまわりの人に気に入っていただけて、みんなが「かわいい!」「わたしも作りたい!」と言ってくれたので、定期的に集まっては作っていました。
―パッチワークは独学なんですか?
そうですね。パッチワークが大好きで、独学で3年くらい続けていたんです。それから京都にあるキルトハウス「あんだんて」というパッチワーク教室にも通うようになり、そこでパッチワークの基本やデザインの楽しさなどを教えていただきました。
―「あんだんて」には現在も通われているのですか?
はい。「あんだんて」でのレッスンは、もうずっと続けています。もう生活の一部(笑)。ステキなセンスを習得するための、生涯の勉強だと思っています。
(左)麻糸とコットンを組み合わせた巾着は、コロンとした形が手になじむ。 (右)ワークショップでのレッスン風景。 |
―西山さんのパッチワークのデザインは、シンプルでナチュラルですね。
最初は、結構カラフルだったんですよ。赤い布とかも使ったかわいいカントリーテイストのものも作っていました。でも、だんだん自分の好きな色が定まってきたというか、変わってきて。暮らしにすんなりなじむ、ナチュラルな色合いになってきましたね。好きで始めたパッチワークだし、今も大好きだけれど、今はパッチワークという概念にとらわれず、自分らしさを取り入れて「お針仕事」として作品を展開しています。
―使われる布は、リネンですか?
リネンが多いですね。手にしたときのサラリとした心地よさ、洗ったあとの風合いや質感が、リネンは独特ですよね。あとコットンも使います。コットンとリネンを縫い合わせることも多いですよ。
(左)西山さんが愛用している手帳カバー。布にレーステープ、革などをさりげなくあしらっている。 (右)自宅のインテリアもナチュラルテイスト。白くペイントした板に釘を打ち付けて、ウォールフックをハンドメイド。 |