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手づくりマーケットで活気あふれる街づくりを―山背彩りの市

2008年11月01日12時01分
「山背彩りの市」に出店する、地元の作家さんのアトリエを訪問し、作品レシピを教えていただきました。次にご紹介するのは、母娘で活動している作家さん。手作りの鉢と山野草アレンジの提案がとても素敵です。

#2 植物の成長にもやさしい鉢づくり―神舘忍さん、許志保さん


許 志保さん(左)/神舘 忍さん(右)

城陽市在住の母娘。オリジナルの鉢を作り、自ら育てた山野草を植え込む作品が人気を呼び、毎年自宅で開催する展示会には300人ものお客さんが集まる。



レシピで教えていただいたデザインの鉢。
植物との相性もぴったり。
―おふたりは現在、一緒に創作活動をされているんですか?

許さん そうですね。もともと母が花も鉢も作っていたんですけど、それを手伝うかたちで私が入って。今は私がメインで鉢を作って、花作りも勉強中です。

神舘さん 世代交代みたいなね(笑)。

許さん 家も近いので、しょちゅう行き来していて。いいものができたらお互い飛んできます。

―仲良しでうらやましいです。これまでも、ものづくりがお好きだったんですか?

許さん そうですね。基本的に手作りは好きで、いろんなものをできれば自分で作りたいっていうのはあります。だから、ビーズから始まり、いろんなアクセサリーを作ったりもしました。

―鉢を手づくりし始めたのは、何かきっかけがあったんですか?

許さん 新聞紙とセメントを使って鉢を作る方法があるというのを聞いて、その方法を応用して、自分独自の作風のものを作れたらなあ……と思って試行錯誤しながら、どんどん自分に取り入れていきました。

神舘さん 娘に手伝ってもらっていたら、娘のほうがどんどん作るようになってね。私はもうしんどいから娘にまかせようかなと(笑)。


今の季節は実のなるものや、垂れ下がって咲く花が人気。
―鉢は、具体的にはどういう工程で作られてるんですか?

許さん 新聞をちぎって細かくして、水で溶かしてペースト状にするんです。それにセメントを混ぜ合わせて、あとは着色料を入れて、好きな割合でいろんな色をまぜこんで。形は、自分のイメージで岩みたいにしたり、小鉢状にしたりします。乾燥に必要な時間は、夏で丸1日、冬場だったら2~3日くらいですかね。

―作ってから使えるようになるまで、わりとすぐなんですね。普通の鉢と比べて、なにか違いはありますか?

神舘さん それが、植物の成長にすごくいいんです。通気性もよく、軽いし。高山植物なんかは普通こういう低地では育ちにくいんですけど、鉢が熱を保たないものだから、育つんです。

―そんな長所もあるとは! ちなみに、鉢に埋め込まれている貝がらもいいですね。

許さん 子どもと遊びに行ったときに浜辺に貝がらが落ちていたので、「ああ、これをはめ込んたら素敵だな」と思って一生懸命拾って、埋め込んだら意外とよかったですね。

―今回の「山背彩りの市」のようなイベントにはよく参加されているんですか?


埋め込む素材によっても表情が変わる。
神舘さん いえ。1年に1回、自宅で山野草の作品展をしているんです。気に入った作家さんの鉢を集めてきて、それに植え込みをして。それに毎回来てくださっている方が、参加を勧めてくださったものですから。

―お花と鉢を合わせるときのこだわりや、気をつけていることなどはありますか?

神舘さん どのあたりでも育てられるもので、飽きがこないもので、あんまり目立たないけれど、見たら魅力に取り付かれるというもの。みなさん「めずらしいね」って、すっごく楽しんでくださるのが楽しみで。

―「山背彩りの市」に来られる方には、どのようなところに注目してもらいたいですか?

神舘さん 花の可憐さと、工夫して作っている鉢。「こんなのもあるんだね」って楽しんでもらえるお客さんの笑顔が見たいですね。初めて会った人が同じ花を見て、以前からの知り合いのように語らいが始まるのを楽しみにしています。


今回ご提供いただいたレシピ




続いて、ホイップデコレーションやリボンアクセサリーを手がける平山奈々さんをご紹介します。

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