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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.19

2008年11月01日23時01分

♯2 やさしい時間から生まれる手編みのあたたかさ―「catica (amimono & ito) blog」のcaticaさん


“地球・環境・人にやさしいamimono”をめざして、心にもやさしい癒しのひとときを楽しむ、caticaさんの登場です!

caticaさん
手編み師範と保育士という2つの顔を持つあみもの作家。自宅アトリエにて、mamaとbabyが一緒にレッスンできる編み物教室『catica』(カティカ)を主宰。雑貨屋・文化センター・学校などへの出張編み物教室のほか、糸の専門店AVRILの取扱店として、糸の販売も行っている。“地球・環境・人にやさしいamimono”をコンセプトに、日々、編み物と糸にかかわり活動中。HP「catica」運営。

「catica (amimono & ito) blog」



アトリエに飾ってある糸の専門店AVRILのユニークな糸。
「小さな部屋はキッズが遊べるスペースになっています」
――手作りをはじめたきっかけは?

子どもの頃から“遊び”の中にいつも手作りがありました。
両親の教育方針から「おもちゃ」や「ゲーム」がほとんど無く育ったので、遊ぶために小道具が欲しければ、お菓子の空き箱や段ボール、新聞紙などで工夫して何でも作りました。少しくらい見た目が悪くても、そこは子ども特有の想像力でカバーして。
子どもにとっての“遊び”のように、大人になった今でも、“手作り”はとても自然で身近なものになっています。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

編み物の中でも“手編み”。機械編みなども勉強しましたが、自分の手と編み棒だけで紡ぎ出される世界に魅かれました。手編みと言っても、棒針・かぎ針・アフガン針…いろいろな技法がありますが、中でもかぎ針編みを中心にした作品を多く編んでいます。
昔、家庭科の先生をしていた大正生まれの祖母は、今でも私と一緒に編み物を楽しんでいるくらい編み物が大好きなんですが、そんな祖母に影響を受け、私も子どものころから編み物に親しんできました。小学校低学年の時、祖母に連れて行ってもらった夏休み限定の「編み物講座」。今考えると、それが私にとって編み物との最初の出逢いでしたね。
以降は趣味程度に編み物を楽しんでいたのですが、それが高じてプロ養成校で手編み指導員までの免許を取得。一つのものにとことん熱中する性格のおかげで編み物熱はますます加速し、気がつけば最終資格である手編み師範を取得していました。



(左)「愛情を込めて作った作品は、息子もとっても大切にしてくれています」
(中)アジサイをイメージしたリングピロー。小さなモチーフの中心にスワロフスキービーズを。
(右)編むのも着るのも両方楽しめるのがニットの醍醐味。「ベレー帽、ショール、ワンピースの縁編み、すべて手編みです」



初めて自分の手で紡いだ糸。「太さは均一ではなくボコボコしています
が、とっても愛おしい大切な糸です」

――手編みの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

すべての始まりが一本の糸、ということですね。どんな作品も、ほどけばまた一本の糸に戻るのですから、本当に神秘的です。
私がお教室を始めるきっかけにもなった、ある方からこんな言葉をいただきました。
「編み物を始めてから何度でもやり直しのできる世界に励まされてるんですよ。“人生と一緒だわ”」って。「気になったらやり直せばいいし、多少ガタガタでも、これも味よねって納得したり。だから、編み物に出逢って、編み物ができるようになって、とっても嬉しいんです。caticaさんにはとっても感謝しています」と。
編み物と人生は一緒。確かにその通りだと思います。編む人の手加減や編み癖にもそれぞれに個性があるので、でき上がった作品は世界にたった一つ。そんなところも魅力の一つですね。

私の作品は、編み図や形を決めずにまずは糸を選んで気持ちの赴くままに編んでみることで、少しずつ自分の作品になっていきます。途中で気が変われば変更したり、試行錯誤を重ね、編み図ができ上がるのは一番最後。というのがいつものパターンです。「自由」というのがなによりも私らしい作品ですね。
作品に使用する糸はリネン、コットン、ウールなど素材にこだわって、ストールや帽子などの小物、ウエアーなど身につけてほっとするようなぬくもりのある作品づくりに努めています。
また、子ども用のニットや編みぐるみにしても子どもっぽくなりすぎないもの。その子が大人になって、「自分の子どもに着せたいなー」と思ってもらえるような流行に左右されない、ナチュラルであたたかいものをこれからも作っていきたいと思っています。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

糸紡ぎです。実は今年の夏から少しずつですが、挑戦しています。
編み物をもっともっと学びたいという気持ちから、「糸について学びたい」「自分の手で紡いだ糸で編んでみたい」という気持ちが生まれました。編み物の時間は心にやさしいひとときですが、まさに自分で糸を紡ぎ、その糸で編み物をすることは、私にとって“幸せな癒しの時間”になっています。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

自分で紡いだ糸で大好きな北欧ニットを編んでみたいです。
その他、“地球・環境・人にやさしいamimono”をコンセプトに、リサイクルニットの制作をはじめ、世界で援助を必要とする子どもたちに編み物作品を贈る活動などもしています。そうした活動を通して、多くの方に編み物や手づくりの楽しさ、あたたかさを知っていただき、一緒に活動する仲間を増やしていきたいと思っています。
私自身も編み物のプロフェッショナルを目指し、今後も学び続けます!





続いて、インテリにも素敵&おしゃれなカルトナージュを楽しむTokoさんの登場です!

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