ぬくもりを感じる、「mokono」の木の持ち手バッグ
2008年11月03日04時01分「ひとつのものに向き合っていきたいという気持ちが生まれた」
お店のギャラリースペースに飾られた、木の持ち手バッグ。
はい。お店のドアを開けてすぐの廊下の部分をギャラリースペースにしているのですが、ここで「編みバッグ展」を、隣町のギャラリーカフェ「タバサ」さんで「木の持ち手Bag展」をしました。あと、芦屋市で行われた「あしや・いち」にも参加させていただきました。
―活動的な1年だったんですね。
店内にあった木の持ち手bagを見た「タバサ」さんが、「作品展をしませんか」と声をかけてくださったことがきっかけで、木の持ち手のデザインを考え、木工作家さんと打ち合わせし、4種類の持ち手を作りました。古い生地や外国のファブリック、リネンなどを組み合わせて、持ち手のバランス、機能性などいろいろ考えて作ったバッグは、自分でもいろんなものを中に入れて使ってみたりと、試行錯誤しながらの制作でした。
木の持ち手は、何より手触りがいいんですよ。ずっとずっと使い続けると、味わい深さも出て。自分の子供やそのまた子供が大きくなった頃、布はダメになったとしても木の持ち手だけは大事に取っておいて、また新しい布を使ってバッグとしてよみがえっていってほしいですね。
―持ち心地がよいですね! それにたくさん入りそう。
そうなんですよ。ナラとウォールナットを使っているんですけど、形や、手にしたときの感触を考えてカーブなども計算されて作っているんですよ。布も表地と裏地を2枚付け、ものを入れたときのことを考慮してギャザーの感じや形にもこだわりました。
タバサさんで「木の持ち手バッグ展」の際の、展示の様子。 |
―今後の活動は?
「タバサ」さんでの「木の持ち手Bag展」と、mokonoで扱う作家さんたちがきっかけとなり、私もひとつのものに向き合っていきたいという気持ちが生まれました。これからも「木の持ち手バッグ」をずっと作っていきたいと考えています。
店のオーナーとしては、月に一度開催している「手作り会」も今後も続けていきたいと思っています。私が教えたり、ほかの作家さんを招いて、さまざまな教室も開催していきたいですね。それから今、店の窓辺に2席だけの小さなテーブルを設えているのですが、ここで1時間くらいでできる簡単な手作りもやっていきたいなと思っています。お客さまがふらりと訪れて「楽しそう」と思って参加してくれたらうれしいですね。
(取材/いなだみほ)