気持ちを伝える手紙―「小さなカード屋さん」のおおのしんたろうさん
2007年12月02日11時01分眺めのいいアトリエの一部。
ここでカードや雑貨が作られる
カードや雑貨を作るにあたってのこだわりは?
基本的に封筒に入るサイズが好きですね。あとは、使う材料や色を変えてみたり、なるべく前と違うことをしようとは思います。カードなら季節感も考えて、そのときにいいなと感じるものを取り入れて、かたちにしていきます。
なにかにインスピレーションを受けることはありますか?
これといってないのですが、常にいろんなものを見ています。例えば、「おしゃれ工房」を毎月読むとか、手芸雑誌を読むとか、毎日少しずつ情報を入れていく。そういう環境に身をおくようにしていますね。
文房具や雑貨を見るのも好きなので、ハンズやロフトにもよく行きますし、素材を探しに合羽橋には月1回は行ってるかな。見ているだけでも楽しいから。作るのも買うのも両方好きです。
『小さなお教室』で今後作る予定のポーチ
教室は一回につき、定員6名です。幼稚園の子から60代の方まで、さまざまな方が受けにきてくださいますね。一番遠くでは、茨城から来てくださる方もいるんですよ。嬉しいですね。
リボン、布、ボタン、ビーズなど、
素材のストックはとにかく豊富!
今月作るのは小さなポーチです。デジカメやiPodが入るぐらいのサイズ。来月は同じサイズの縦バージョン。その次には、縦横ふたつのポーチが入るミニトートを作ろうかと思っています。
初心者でもすぐに、うまく作れるものですか?
お教室では上手に作るのが目的ではないですし、作ること自体を楽しんでほしいです。かたちになるのがみなさん嬉しいみたいです。あらかじめキットを用意するんですけど、布合わせなど、キット自体自由に選んでもらっています。
だから選ぶ時間がけっこうかかっちゃうから、急かさないといけないんですけど(笑)。みんなで同じものを作るのに、全く違うものができるのが面白い。それも少人数だからこそできることもあって、やっぱり「“小さな”お教室」なんですね(笑)。
もの作りをしているのは、生活のなかでどれくらいの割合を占めていますか?
『小さなカード屋さん』を開催する前は集中して作りますが、作らないときは全然。でもホームページがあるので、日記をかいたり、更新したり、常に材料を見たり買ったりしています。もの作りそのものではなくても、カード屋さんとして活動している時間は長いですね。
今後の抱負は?
『小さなカード屋さん』で販売しているカードの一部。
ハートや星は好きなモチーフでよく描くのだとか
『小さなカード屋さん』としてカード作りも淡々と続けたいですし、今は教室にかなり関心がいっているんです。準備を含め、とても楽しいから。お教室のみなさんが作るのを見せていただきながら、僕も勉強させてもらっています。
はじめの頃は「先生」と呼ばれるのにも抵抗があったんですけど、今は先生って呼ばれてもすぐ「はい」って応えているほど(苦笑)。それに最初はたったひとりでカードを作っていたけれど、最近人とのつながりを感じますね。1年前は教室をやるなんて考えてもいなかったのですが、今年は何を作ろうかな、なんて考えるだけで楽しいですし。
これからもみなさんと一緒に何かを作る空間自体を楽しんでいきたいですね。