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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集　Vol.22

2009年12月03日04時01分

♯2 幸せを呼ぶウェディングブーケからアレンジまで、花の美しさを引き立てる―「花と花／Essence de fleurs アトリエより」のessencedefleursさん

シック＆クールビューティーなフラワーアレンジメントが魅力的な、essencedefleursさんの登場です！

essencedefleursさん
フラワーデザイナー。店舗をもたないオンライン・オーダーメイドの花屋『Essence de fleurs』（エッソンスドゥフルール）を主宰。ギフトフラワーやウェディングブーケなどを手がけるほか、リースやプリザーブドフラワー商品を制作。兵庫県明石市のアトリエでは、花のある日々を楽しむレッスンを開催中。ホームページ「Essence de fleurs エッソンスドゥフルール」も運営中。

「花と花／Essence de fleurs アトリエより」

いつも新鮮な花をお届けするために、オーダーに合わせ
て花を仕入れるというスタイル。「アトリエはいつも、花の
よい香りに包まれています」

――手作りをはじめたきっかけは？

学生時代に、ヨーロッパを旅したんです。その時、行く先々で素晴らしい美術館、絵画、文化にはじめてふれて、「私も何か作ってみたい！表現してみたい！」と思うようになりました。とは言っても、急に絵が描けるわけもなく、彫刻が作れるわけでもなくって…（笑）。模索をする中で出会ったのが、“花”という表現方法だったんです。
当時は、知識も技術もないのですが、とにかく花を使って何かを作りたくて、雑草を摘んできては生けたりしていました（笑）。

――得意な分野は？またその分野に興味をもったきっかけは？

やはりフラワーアレンジメントでしょうか。
花屋の仕事は、けっこう幅広くて面白いんですよ。扱う材料をとっても、切花だけでも奥が深いですし、根のついた植物ももちろん、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、造花など。それぞれに知識と技術が求められます。
その中で、商品としてだけではなく、ライフワークとして取り組んでいるのは、結婚式のウェディングブーケです。
興味をもったきっかけは、やはり現場の空気です。お届けしたときの新婦さまの笑顔のすてきなこと！幸せの瞬間に立ち会わせていただけるのは、本当に嬉しいことですね。
ウェディングブーケの制作には、お客さまのご希望ももちろんお伺いいたしますし、また、「おまかせ！」という嬉しいオーダーもいただきます。私自身も、それぞれの方にお似合いになるブーケのイメージがわくようになっているので、喜んでおまかせオーダーもお引き受けしています。
ウェディングブーケのデザインは、まだまだ進化していくと思っています。

（左）この日は“シャルロット”という珍しいラナンキュラス、“ホットチョコレート” というシックなカラーが入荷。「季節ごとにいつも
新鮮な花を使っています」
（中）木の実やドライフラワーをあしらったスクエア・リース。「アトリエ・レッスンでは、生花のアレンジだけでなく、こんなリースも
制作できます」
（右）シックなパープル＆グリーンで制作したアレンジ。ブリキの器はフランスで仕入れてきたもの。

「春は球根の花があふれ、花合わせが楽しい季節です」

――フラワーアレンジメントの魅力＆自分らしい作品作りのポイントは？

どんどん新しい品種の花に出会えるので、いつも新鮮な気持ちで作らせていただいています。私にとって、花は絵の具なのです。本物の絵の具のように、いつも同じ色の花があるわけではないですし、花同士を混ぜて新しい色を作ることもできませんが、季節を感じながら、香りを楽しみながら、それぞれの花の形や個性を生かしつつ、絵を描くように花を合わせていけることが魅力だと思います。
“絵を描く”と考えると、皆さんも自由な気持ちで、楽しく花と関われるのではないでしょうか？たくさんの花を使った大きな作品、ひと筆描きのような一輪挿し、お庭の花を飾るときも絵を描くように、子どもたちも楽しめると思いますよ。上手に、ではなく、ここちよく！
私自身、長い間毎日花と関わっていますが、ますます花が好きになっていってます（笑）。

作品づくりのポイントとしては、アレンジもウェディングブーケも、、シックな色合いで、新鮮なことはもちろん、珍しい花やグリーン、実物などを取り合わせて、クールビューティーな雰囲気をつくりあげたいと思っています。

――他の分野で挑戦してみたいものは？

もっともっと美術やデザイン、ファッションを学びたいと思っています。そして、それを花につなげていきたいな、と思います。もともと美術やデザインは好きな分野で、美術館や展覧会にはよく行きます。これは楽しみながら続けられそうです。今を知り、過去を学び、そして新しいものを作っていけたらいいなと。結局はフラワーデザインのために、と考えてしまいますね（笑）。
あるとき「興味のないことも、見てみよう！」と思ったことで、花の仕事に出会いました。他の分野に挑戦する、というのは、とても大切なことだと思います。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

今後は、カメラマンさんの力を借りて、作品、花の一瞬の美を撮りためて、いつか写真での作品発表ができればと思っています。
それから、お気に入りの美容室やヘアメイクさんを決めるように、どこにいても、それぞれのお客さまの専属花屋にしていただけるようになりたいですし、アトリエに来てくださる生徒さんたちとは、花を生けるということを大切に楽しみたいですね。
これからも、花というエッセンスがあることで、皆さんの毎日がより豊かで、彩りにあふれ、たくさんの幸せに包まれるといいなと思っています。