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京都・MUM'S THE WORDで見つけた“身につけるオブジェ”

2009年12月07日08時01分
わずか1,5坪の店内は、アートな空間。壁に棚に並ぶアクセサリーのひとつひとつに存在感があってファンタスティックです。おとぎ話の世界に登場しそうな作品の数々は、総勢6人の女性作家さんが作っているもの。今回は、その中のお一人、岡奈津子さんに代表でお話を伺いました。

MUM'S THE WORD/マムズ ザ ワード

女性数人で2006年に結成したアクセサリーブランド。「オブジェとしてのアクセサリー、アクセサリーとしてのオブジェ」をテーマにした作品は、どこかアートの香りが漂い、個性豊かな世界観がちりばめられている。
ホームページ:http://www.mumstheword.jp/

「私の作るアクセサリーを持っているだけでワクワクしてもらえたら」


わずか1,5坪の店内だが、作品の活気に満ちている。
―こぢんまりとした空間に、魅力的な作品が並ぶ、素敵なアトリエショップですね。

ありがとうございます。私たちは、複数のアーティストが集い、「MUM’S THE WORD」として活動しています。現在は、市村彩子(産休中)、田原茉里乃、山崎愛子、佐藤朋、そして私の5人。そして独立した飯尾梓沙の作品も少し取り扱っています。

―活動を始めたきっかけは?

お店をしている物件を見つける少し前、私はメンバーの1人の市村さんと京都のレトロな喫茶店「フランソワ」でアルバイトをしていたんです。2人とも芸大に通っていたこともあり、気が合って「何かしたいね」なんてよく話していたんです。ただ漠然となんですけど。

―その頃から、作品作りをされていたのですか?

いえ。そのときは全然何も作っていませんでした(苦笑)。なんとなく何かしたいなあって思っていたときに、いい物件を見つけてしまったんです……。それで、とりあえず借りることにして契約してしまいました。

―いきなり!?

はい。物件も借りてしまったことだし、お店をしようと決めました。その時には、飯尾さんもメンバーに加わって3人になっていたんですが、3人で「何を売る?」、「どうする?」ってなったときに、最初に「テーマを決めよう!」って相談したんです。それで決まったのが『オブジェとしてのアクセサリー、アクセサリーとしてのオブジェ』で、そこから各自作品作りを始めました。私は当時、アクセサリーなんて作ったこともなくて、「ネックレスのチェーンはどうやって繋げたらいいの?」という感じ。1つの作品を作るのにもすごく時間がかかりました。


田原茉里乃さんの作品は、レース使いが繊細でガーリーなテイスト。

―でも、そこからそれぞれが、アクセサリーやオブジェを作り始めたんですね。

はい。最初はどんなものを作ろうかと、取りかかるまでにも時間を要し、制作にも時間がかかっていました。2006年のお店のオープンから4年経ち、今はやり方も覚え、自分の作風が狭まってきました。私は、アクセサリーの中でも、ヘッドドレスを制作することが多いですね。手染めの布を重ねてコサージュを作り、そのコサージュをアクセントにしたカチューシャを作ったり、大ぶりのバレッタなどを作ったり……。素材も常に模索しています。ビニール、羽根、ビーズなどなど。昨年くらいからストロー素材にも着目していて、ストロー素材を編んだ花でヘッドアクセサリーを作っています。ストロー素材と言えば、帽子のイメージが強いですが、私が作るものは土っぽさとマリンを組み合わせたようなテイスト。Tシャツにデニムとか、なにげない普段着のファッションにヘアだけとびきりオシャレに! そんな楽しみ方をしてほしいですね。そして、私の作るアクセサリーを持っているだけでワクワクしてもらえたら……と思います。

―作品のイメージはどのように浮かぶんですか?

作品は、「こんなファッションに組み合わせてみたい」、「あの映画のあのシーンにこんなアクセサリーがあればいいのに」とか、頭の中で想像して作っています。身につけているとパッと目をひくような、存在感のある作品が多いのは、私だけでなく、ほかのメンバーもみんな同じ。斬新なアイデアやユニークな素材使いをしている仲間を見ては「やられた~」って(笑)。自分にはない発想で作品を作る仲間を見ると、一緒にやってよかったなって思えますね。


(左)ディスプレイにもセンスがちらり。 (右)佐藤朋さんの作品「都道府県ストラップ」。


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