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エキサイトブロガーハンドメイド作家特集 Vol.28

2009年11月01日04時01分

♯2 小さなビーズでできたフラワーアクセサリーが大人かわいい!―「Moon wreath」のmoonwreathさん


一粒一粒思いを込めて、色合わせからデザインまで、細やかな手作業を楽しむ、moonwreathさんの登場です!

moonwreathさん
愛媛県出身、京都市在住。ビーズ歴は1996年より。『Moon wreath (ムーン・リース)』として、オリジナル制作・個展活動をはじめたのは2003年から。オリジナルビーズフラワーを使ったアクセサリーや、ヴィンテージガラスボタンを使用したアクセサリーなど、“大人のかわいらしさ”を追求し、楽しく活動中。同じものや、一度にたくさん作ることのできないビーズフラワーたちに魅力を感じ、日々一つ一つ心を込めて制作している。

「Moon wreath」



小さなシードビーズやハンドメイド作品を納めている収納棚。
――手作りをはじめたきっかけは?

洋裁学校を卒業して、オーダーメイドの服を縫っていた母の影響がとても大きいですね。幼い頃、アトリエでミシンを踏んでいるで母の姿を見ているのが大好きでした。
私もミシンを触ってみたくて(笑)、母が使わなくなったはぎれの山から自分の好きな色の布を探し出してつなぎ合わせたり、たくさんのボタンが入った箱から好きなボタンを見つけ出したりと、母のアトリエは私の大好きな場所でした。
そんな母に影響を受け、手作りは小学生の頃から自分の小物入れ、巾着袋、ペンケースを作ったのがはじまりだったように思います。
その頃から、手作りのものをプレゼントするのがうれしくて仕方なかったことを思い出します。お友だちからリクエストがあったりすると、うれしくて、うれしくて…。母のミシンを勝手に使わせてもらって、夜遅くまで作っていましたね。

母は、オーダーメイドの仕事を本当は続けたかったのですが、子育てや家事との両立が大変で続けられなくなったようです。だからこそ、今の私の活動をとても喜び、心の底から応援してくれています。
一番の理解者であり、相談相手である私の母。個展の時の服は、すべて母の制作です。私のわがままで、展示用にウエディングドレスまで作ってもらったこともあるほどなのですよ。
イメージを伝えるだけでピッタリのものを作り上げてくれる…。そんな母は、私の手作りの先生ですね。

――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?

ビーズアクセサリー、特にビーズフラワーを作ることが好きです。
ビーズアクセサリーといえば今では多くの方が楽しんで制作できるようになってきました。そんな中で、“私にしかできないビーズアクセサリーは?”と考えた時、一番はじめに思ったのがビーズフラワーでした。
そのきっかけは、幼なじみからもらった、ワイヤーとビーズで作った小さな二つの指輪だったのです。小さい頃に女の子ならきっと作ったことがあるワイヤーとビーズで作る虫さんや果物。そんな感じの小さな二つの指輪を見て、作りたくてたまらなくなったことを今でも覚えています。
はじめは、ワイヤーで小さなシードビーズを編み込んで…。うまくできるようになるとワイヤーからテグスへ。そして、次第にテグスからピンを使うようになった頃、自分の作りたいアクセサリーがなんとなくイメージされていました。それがビーズフラワーだったのです。

私の大好きな小さなシードビーズを一粒一粒通して作り上げていく作業。友だちには、「よく肩がこらないね」とか、「目、大丈夫!?」とか心配してもらうこともあるのですが、この一粒一粒を通すところが、無心になれるというか、私の大好きな時間の一つなのかもしれませんね。
一つのビーズフラワーアクセサリーを作り上げるのには、もちろん時間がかかるのですが、時間がかかればかかるほど、思い入れがいっぱいで。お嫁入り先が決まると、うれしいような淋しいような…。いつもその繰り返しです。

幼なじみからもらった二つの小さな指輪は、今でも私の制作箱の中にあります。そのかわいい指輪を見ると、作ってみたくてたまらなくなった気持ちが自然と思い出されます。私の初心にかえることができる大切な宝物ですね。



(左)「極小のシードビーズを使うと、より細かな作品を作ることができます。これは菊の花をイメージしてみました」
(右)人気のミニバラのミニブローチ。シードビーズは合わせ方によってさまざまな表情を見せてくれる。



ヴィンテージのシルクボタンとビーズフラワーのブローチ。「母の若い頃によく
使っていたというシルクボタンも組み合わせました。シックな秋色の作品です」

――moonwreathさんにとってハンドメイドの魅力&自分らしい作品作りのポイントは?

ハンドメイドの魅力は…、自分が思いっきり楽しめて、その作品を見てくださった方が、和やかな気持ちになることでしょうか。本当に幸せなことですよね。
もともと細かな小さいものが大好きでしたので、ビーズの粒をただ見ているだけでも幸せな気分になれる私。

そんな気持ちで毎回作品を作っています。私の作品を手にとって見ていただいた時、「作れそうだけど…、よく見ると、どうやってるの!?」と思われる方が多いみたいですが、そこなんですよね。「どうなっているの!?」とビーズフラワーの繊細なところに興味を持ってじっくり見てもらうこと。そんな時が、私の作るビーズフラワーアクセサリーの魅力が伝わる瞬間じゃないかなと思います。とても小さな作品ですが、その中にあるビーズの粒選びや色合わせ、その時の私の楽しい気持ちなどが、ギューっと詰まったものなので。

私の作るビーズフラワーは、エレガントで派手なものではなく、あくまでも日常の生活の中でちょっと使ってみたくなるなるような、ナチュラルなものを心がけています。
ビーズフラワー作りでは、同じ作品はほとんどできません。自分だけの大切なアクセサリーとして皆さまに楽しんでいただいています。
これからも、“大人のかわいらしさ”を追求し、一度にたくさん作ることのできないビーズフラワーを、一つ一つ心を込めて、楽しく制作していきたいと思っています。ぜひ、手にとって『Moon wreath』の細かなこだわりを見ていただけたらうれしいです。

――他の分野で挑戦してみたいものは?

布雑貨作り、レース編み、木工…。やってみたいことがいっぱいです。今、まずは布雑貨作りをはじめています。ビーズとはまた違った魅力がいっぱいありますね。私の大好きなチェックの生地を使って細かなところにこだわって制作しています。
レース編みは、もっときちんと編めるようになったら、ビーズフラワーと合わせてアクセサリー作りをしていきたいと思っています。自分で編んだレースを自分の好きな色に染めてビーズフラワーと合わせる…。考えただけでもワクワクしてきますね。
時間の許す限り、いろいろなことにチャレンジして楽しんでいきたいと思っています。

――これから作ろうとしているもの、また今後の展開を教えてください。

これから作ろうとしているものは、暖かな冬の作品ですね。クリスマスにこだわらず、見ていて心が温かくなるような作品を作りたいと思っています。秋から冬にかけても、いくつかの作品展に声をかけていただいてます。
テーマに合わせていろいろ楽しんで考えることも、今の私にはとてもいい勉強になっています。

『Moon wreath』の作品を大切に思っていただいているお店のオーナーさんや、皆さん。自分のことのようにいろいろ考え、相談にのってくれる父、母、姉…。それから主人や愛息子など、たくさんの人に支えられて今の『Moon wreath』、私があります。ゆっくりペースではありますが、これからも好きなものにこだわって、楽しく制作していきたいと思っています。






続いて、インテリアに溶け込む、カルトナージュを手がけるkisshi-mamaさんの登場です!

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