手にとって味わいたくなる、個性豊かなNacellのアクセサリー
2007年11月01日06時01分技を重ねる度に作品に深みが増し、常に前に進んでいる感じ
nokoさんの作品。最近はビーズ、石やボタンだけでなく、
フェルトなどを縫いつけたりすることもあるとか。
noko そうかもしれませんね。すごく主張したいのでしょうね(笑)。ただつなげるだけではなくて、一つのモノにたくさん詰まっているというか、いろんな素材で表現したい、みたいな。
Tae 土台の大きさからすると特にね。ボリュームはあります。
noko 手にとって見て欲しい作品ばかりです。立体感など、写真だけだと少し伝わりにくいところがあるのではないかなと思います。
Tae 影になって見えていないところもありますしね。最近のnokoの作品は、だんだんオートクチュールの世界に入ってきているよね。
noko そういうつもりはなかったんですけどね。時間はかかるけれど、楽しいんですよね。私の手作りは、もともとビーズからはじまったのですが、その後かぎ編みにハマって、ミシンのデビューをして。好きになったものを組み合わせて作ってみたいなと思って、いろいろとアレンジして刺繍の形、今に至ります。
―手作りすることの楽しみとは?
Tae 普通にストレス発散にもなりますし、達成感もありますよね。技を重ねる度に作品に深みが増します。自分を表現するにも終わりがなくて、常に前に進んでいる感じが好きです。
noko 自分で作ったのだっていう満足感も。作品って、その時の自分だと思います。気付かないかもしれないけれど、ふり返ればやっぱり自分が出ていて、きっと長年作っていけば、テイストやデザインも変わっていくと思います。その時の好きなものも、生き方もあるから。
Taeさんの材料の一部。カラフルなボタンやビーズが
とにかくたくさん、きれいに保管されている。
noko 私はTaeさんからダメ出しも、いっぱいもらいながら(笑)。
Tae 強度の問題とか、素材の使い方とか。あと、あまりにもへんてこなものとかはね(笑)。
noko ダメ出しされた後、家に帰って何回も作り直して。自分が負けず嫌いであることにも、気付かされました(笑)。
―最後に、今後の抱負をお聞かせください。
Tae オンラインショップだけではなく、リアルショップにもおいていただきたいですし、展示会やアートマーケットなども参加したいです。私は子供が生まれて間がなく、なかなか体が空かないので、そこはnokoの力を借りて(笑)。自宅ではなく独立した自分達のアトリエを持つことも夢ですね。
noko やりたいことはたくさんありますが、まずは手にとっていただく機会を作り、そういった経験を生かして、作品に反映させていきたいです。
Tae これからも、常にファッションとしてのナセルを提案していきたいですね。
(取材/田辺香)