ハンドメイド作家特集 vol.53 「ちりめん戯縫」の森島民恵さん
2012年12月02日05時01分今回は「ちりめん戯縫」の森島民恵さんにご登場いただきます。
日本古来の文化が香る、繊細な和のアート作品が魅力!――「ちりめん戯縫」の森島民恵さん
昔懐かしい風合いの古布を使った押し絵やちりめん細工など、ていねいな手仕事ぶりが伝わる、森島民恵さんの登場です!

「ちりめん戯縫」主催。友人より贈られた「金魚の琴爪入れ」にカルチャーショックを受けたことが、ちりめん細工との初めての出会い。以来、独学でちりめん細工の制作に取り組む。その後、細工もの、押し絵と制作の幅を広げて行く。1995年より個展を開催、1998年より本格的に作家活動に入る。以来、名古屋三越栄本店、松坂屋本店、各地のギャラリー等で個展を開催。近年では赤坂プリンスホテル、椿山荘など関東でのイベントに参加。現在は横浜、名古屋など5箇所で教室、ワークショップ(不定期)を開催中。
「ちりめん戯縫」

母の手伝いをした頃の記憶をだどり制作した「親孝行」という
思い出深い作品。
――手作りをはじめたきっかけは?
母親が着物を縫ったり、日本刺しゅうをしたり、私の着るものをほどんど作ってくれました。また、姉も編みものが得意という、まさにハンドメイド一家の中で育ったせいか、もの心ついた頃から自然に“もの作り”をしていた記憶があります。
初めて私が手作りしたものは、小学校の時、誕生日プレゼントでもらったお人形の洋服でした。それからは作る楽しみを覚え、いろいろなものに挑戦しました。
インテリアに興味も出て自分の部屋を持つようになってからは、クッションカバーに始まり、ベットカバーやカーテンも作りました。今思えばいつも何かを作っていた感じですね。
――得意な分野は?またその分野に興味をもったきっかけは?
古裂(こぎれ)ちりめんを使って作る押し絵とお細工ものです。
きっかけは友人から贈られた金魚の形をした琴爪入れを見てカルチャーショックを受けたことが始まりでした。
もともとは母がずっと着物で通した人でしたし、幼い頃から母に連れられて歌舞伎を見たり、日本舞踊を習ったり…と、和の世界に浸る時間が多かったのですが、古裂ちりめんを知ったのはその時が初めてでした。
すぐに作ってみようと行動に移しました。あの時は本当に何かに取りつかれたように古布を探し回り、作り方を知りたいと東西奔走しました。
結局、今のように本などは出ていない頃でしたから、琴爪入れを分解して型紙作りから始めました。その後、浅草の羽子板市で押し絵というものに出会い、今に至っています。
(2ページ目に続く)
![]() (左)江戸ちりめんを使って小さな小さな羽子板を製作中。古い布を使って作る手仕事はこのアトリエから生まれる。 (中)懐かしい日本の風景をうさぎをモチーフに制作した屏風作品。 (右)ちりめん細工の作品、「千鳥袋・松かさ・指ぬき」。 |