女の子が夢見る「楽しい」+「カワイイ」を姉妹で形に― ブルーブランシェ
2009年12月03日11時01分ギンガムチェックやボーダーといった定番の布が、B.Bの手にかかると乙女ゴコロをくすぐるキュートなアイテムに変身してしまうから不思議。そんなB.Bがこの春から予約制のアトリエをオープン! ということで遊びに行ってきました。かわいいものを見つけだすアンテナにも定評のあるおふたりのこと。さて、どんな素敵な空間が広がっているのでしょうか。
ブルーブランシェ/Bleu Blanche
長野出身の田沢由美さん、あきさん姉妹によるハンドメイドユニット。98年より布小物を中心に作品づくりをスタート。2000年よりかねてより憧れていた京都に移り住む。著書に『hand made ZAKKA とびきりカワイイを作ろう』『 hand madeZAKKA 大好きな布で作ろう』(共に文化出版局)、『ハワイのかわいいデザインたち』(ピエ・ブックス)などがある。ホームページ:http://www2.odn.ne.jp/blueblanche/
(アトリエ「B.B.TAILOR」の詳細はHPをご覧下さい)
暮らしを楽しむことが、作品のアイデアになる
作品集を出版するきっかけになった、「おうちのなべつかみ」。
春夏秋冬と4種類があり、これは「夏」バージョン。
ありがとうございます。『B.B TAILOR』という名前で春からオープンする予定です。アトリエは手づくり教室のほか、オーダーメイドのご相談に応じたり、B.Bの作品展示&販売ができる場所にするつもりです。あとは、私たちが海外や国内でセレクトした雑貨の販売などもできたらいいなぁと。メールでご予約いただくと、その後、自宅に地図&手描きのメッセージなどを添えた招待状が届くスタイルを考えています。
―すごい! わざわざ自宅に招待状が届くんですか?
アナログな感じが好きなので、メールのやりとりで済むことでも無駄に労力をかけてしまう性分なんです(笑)。でも、そういったわくわくする時間も含めて楽しんでいただけたらいいですね。封筒も手づくりなんですよ。
―おふたりが手づくりをはじめたきっかけは?
母が洋裁の仕事をしていたのでミシンの音をよく聞いていました。はぎれでお人形をつくったりして。モノがつくられていくのは楽しいなー、と子供ゴコロに思っていました。母は私たちによくお手製の洋服やバッグをつくってくれて、今思えばうれしいですが、当時は流行の洋服を買ってもらいたかったように覚えています。それからブルーブランシェをはじめるときに、父からミシンをプレゼントしてもらいました。今でも現役で活躍中です。
―リネン、ボーダー、ギンガムチェックなど布使いに特徴がありますよね。
よく聞かれるのですが、ヴィンテージとか、特別な布を使っているわけではないんです。定番の布に遊びゴコロをプラスしていくのが私たちのスタイル。リネンバッグの裏地に、パリで買ってきたキャンディみたいなサテンの布を組み合わせてチラ見せしたり、ポンポンをつけたり。生地からイメージをふくらませることもありますが、その逆もあるし、いろいろですね。
(左)B.Bのシンボル的モチーフ、ボンボンベレー。マリンカラーのベレー帽に真っ赤なポンポンがついている。 (右)今回教えていただいた、ボンボンベレー小物入れ(手前)のアレンジバージョン。 ピンクッション部分にまち針をさして、リングホルダーにしてもかわいい! |
―これまで制作された中で思い入れがある作品は?
「おうち型のなべつかみ」です。雑誌に載ったことがきっかけで、初めての作品集を発売することになったので思い出深いです。
あとは犬のミーシャです。B.Bがココロの中で飼っているペットのイメージで作ったキャラクターです。この子は人気者で、パリやハワイを旅して本にもなっています。最近では携帯の待ち受けになりました。
―B.Bのアイデアはどんなところから生まれてくるのでしょう?
日々の暮らしを、楽しむところから生まれてくるような気がします。私たち、好きなものがたくさんあるんですよ。映画、音楽、旅、食べること……。何にでも好奇心を持って、いい意味でミーハーになることが大切!(笑)。
ずっと憧れていた京都に暮らしていることも、印象的な色やかたちなど、昔からあるいいものに普段からふれることで、無意識に影響を受けているのかもしれません。京都の好きなところは、人々が季節の移り変わりをきちんと感じながら暮らしていること。折々の行事にもそれぞれ意味があって、それにまつわるお菓子があったり。もちろん、そのまま取り入れるのではなく、私たちなりのフィルターを通してはいますが(笑)。
(左)バスケットのおうちでおやすみ中のミーシャ。B.Bのマスコット的存在。 (右)ピンバッジにバッグ、本、ポストカードなど、いろんなミーシャがいっぱい! |