cazuさんが手がける、ノスタルジックで大人なアクセサリー

2007年11月02日04時01分

企画者としてプロデュース的なアプローチをしたい

―印象に残っているアクセサリーはありますか？

妹の結婚式に「ハーキマーダイヤモンド」という水晶と、パールを組み合わせたネックレスとピアスを作りました。

ハーキマーダイヤモンドは、石の形がいびつな楕円形なんですね、なので、真鍮で台と爪を作るのに苦労した思い出があります。一生に一度のハレの日のアクセサリーということで、プレッシャーも感じつつ、かわいい妹のために頑張りました（笑）。3連のパールと3つのハーキマーダイヤモンドを組み合わせたネックレスは、ウェディングドレスにマッチしていて、ノーブルな雰囲気を演出できたような気がします。取り外しができるようにデザインしたので、いまも使ってくれているようです。

―今はどんな活動をされていますか？

自分の作品展はもちろんなのですが、いままで10年近く活動をしてきて、ハンドメイド作家さんの知り合いもすごく増えてきたんです。そういう方たちと一緒にできるイベントを企画、主催することが多くなってきました。自分の作品をみんなに知ってほしいという思いと同時に、たくさんの魅力的な作家さんたちの作品を発表する機会をつくることにも力を注いでいます。

また、手づくりの楽しさを知ってほしい、という気持ちもあって2008年5月には「手作り散歩マーケット」を主催しました。このイベントはもう4回開催しているんですけど、篆刻（てんこく）教室、エコバッグや布ナプキンつくり、布のがま口教室など10の手作り教室を催しました。

そのほか、「材料フリーマーケット」といって、布やビーズ、リボンなど素材を販売するフリマもやっています。作家さん同士が素材を交換し合う感じもあって……、新たな作品づくりのヒントになるような素材もみつけられるとあって好評です。

これからは、自分を含め、素敵な作家さんの作品をより多くの方に見ていただける機会をどんどんつくっていきたいと思っています。ですので、作品づくりはもちろんですが、企画者としてプロデュース的なアプローチをしていきたいなって思っています。

（取材／いなだ みほ）